「別世界の歓びの間」展

プラザ・ギャラリー

終了しました

アーティスト

カルメル・イラン、ドリット・フェルドマン、ギディ・スミランスキー、アマンダ・メール

タイトル「別世界の歓びの間」は、ヒエロニムス・ボスの「地上快楽の園」へのトリビュートです。その絵画には、罪や悦楽、宗教、悪魔、生き物などといったテーマが描かれ、鑑賞者の注意を細部に導く隠されたイメージで満たされています。それは見事に野性的で想像力に富んでいて、本企画のインスタレーションの特質もまさにそこにあり、宗教や罪、生き物、倒錯などについて扱っています。 “園”に換え“間”という言葉を使うことで、野外の庭園とは対照的な東京の都市性や部屋のようなギャラリー空間の境界を示唆し、またおそらく安藤忠雄設計のインダストリアルでミニマルな展示空間をも指し、そこでは魅惑的で奇怪な生き物たちの展覧会が行われるのです。もう一つの言葉の置き換えは、“地上”から“別世界”であり、それは本インスタレーションの世界がボスのクリスチャン的世界ではなく、作家自身の匿名の世界、つまり民話や神話、ユダヤ的、異教徒的、東洋的また西洋的な多様なエレメントが混ざったパッチワークのような世界であるからです。しかし、ボスの作品と同様に、それは美や腐敗、肉体と精神の祝祭でもあるのです。

スケジュール

2014年5月3日(土)〜2014年6月15日(日)