「5人の写真」展

ツァイト・フォト・サロン

終了しました

アーティスト

北井一夫、オノデラユキ、鷹野隆大、楢橋朝子、浦上有紀

ZEIT-FOTO SALONをオープンした当初に画廊で扱っていたのは、マン・レイやブラッサイ、アンリ＝カルティエ・ブレッソンといったパリ写真が中心でした。それから間もなく日本の写真に目を向けた時、目に入ってきたのが北井一夫です。70年代から80年代にかけて見た彼の写真にはパリ写真ならぬ日本写真とでもいうような、歴史の1ページには記録されなくても記憶の中の決定的な風土が写っています。
90年代には新しい表現者たちが次々に登場しました。彼らの多くは写真技術を表現メディアの一手段と考えていました。目の前の被写体にカメラを向けるだけでは到達できない彼らの時代のリアリティを捉えようとし、写真表現を拡張させました。オノデラユキは写真で、写真発明以前の世界に生きた人々が持っていたであろう自由な想像力に思いを馳せます。一方で、90年代の作家たちがある種の衝動に駆られた瞬間に捉えたスナップも試行錯誤の末に辿り着いた彼らのリアリティなのです。今回は鷹野隆大、楢橋朝子の目新しいスナップを展示いたします。
00年代に入り、写真を巡る環境は大きく変化しました。浦上有紀はインドに渡り、その土地の人々を撮影しています。彼女には何か写真でしか満たすことのできないパッションを感じます。リニューアル後初めてとなる今展では、70年代から00年代の写真のあり方の変遷も展観いただけます。

スケジュール

2014年9月26日(金)〜2014年11月8日(土)