イグチトシオ「仄かで、切なくて、甘やかでさえあるような、延々と続く薄暮のような」

ギャラリーKingyo

終了しました

アーティスト

イグチトシオ

ギャラリー内に天井から透明なアセテートフィルムを吊り下げ、それによって囲まれた空間を作り上げます。アセテートフィルムは光の加減で輝いたり床に影を落としたりするものの、透明な素材と切り抜かれたパターンによってさほどの圧迫感もなく、しかし透明な境界としてそこに明らかに存在します。それによってあちらとこちらを容易には移動できず、そこに見えるものも、透明な境界に隔てられて触れることはできません。またアセテートフィルムで作られた空間の外景も判然とせず、そこには何もないようにさえ感じます。しかし一瞬の輝きや伸びる影を視覚が捕えた時、そこに流れていた時間や行き交った思いが堆積していることに気がつくでしょう。

スケジュール

2014年4月8日(火)〜2014年4月13日(日)