石川は世界の最果てから都市の混沌まであらゆる土地を旅し、人類学や民俗学の領域を横断する視点をもちながら、レンズを通して思考を巡らせてきました。本展では、《POLE TO POLE》(2000年)から2度目のエベレスト登頂時に撮影された《8848》(2011年)までの選りすぐりの7シリーズと、アジアをとらえた新作をまじえて約100点を展示し、類まれな行動力をもって世界を写し続ける石川の20代から現在までの作品を俯瞰します。自らの眼と足によって、目の前の世界をつぶさに見つめ続けてきた石川直樹が描く、新しい地図を旅するようにお楽しみください。
また、同スペースにて平成26年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」を同時開催しています。あわせてご覧下さい。