終了した展覧会・イベントです

「開館15周年記念 サッカー展、イメージのゆくえ。」

うらわ美術館
終了しました

アーティスト

小沢剛、金氏徹平、倉重迅、日比野克彦
古代ギリシャにおいて運動する身体は造形的主題となり、私たちに肉体を通した造形美をもたらしました。その後、宗教的祝祭と未分化なまま共存していた「運動する身体」は、19世紀の近代化の過程の中で分節化され、純化されて「近代スポーツ」に変貌してゆきます。それとともにスポーツは、同じように拡大する近代のメディアを通して、一面においては社会や文化の新たなイメージの装置に変貌したとも言えます。 とりわけサッカーは、その世界的規模の競技人口の多さを考えれば、もはや単にその競技を行い、観戦を楽しむだけのものではありません。サッカーは、様々なメディアによる多様な報道や言説を通して、様々なイメージを私たちにもたらします。熱狂や興奮というサッカー本来のカタルシスばかりでなく、一方で国や民族の一体感の醸成や統合のための装置ともなり、他方では対立や敵意、憎悪の装置ともなり得るものです。それは、時として政治、経済、歴史を含め、総体としての文化やイデオロギーの表象でもあります。本展では、主に日本におけるサッカーというイメージを、時に他のスポーツを交えて、絵画、版画、オブジェ、写真、映像、印刷物(ポスター、雑誌等)、漫画、詩歌など、様々なメディアを通して紹介します。それは、サッカーという文化の紹介であるとともに、同時にサッカーを通してイメージされた社会や文化の諸相とも言えるでしょう。「足」と「球」をめぐる美術作品、蹴鞠(日本)、民衆のフットボール(イングランド)、カルチョ・ストーリコ(イタリア)、明治~大正~昭和戦前期の日本へのサッカー導入、モダニズムとスポーツ、ベルリンオリンピックと美術、戦後~現代のサッカーワールドカップポスター、雑誌「ぴあ」の表紙を飾ったサッカースター、サッカー漫画、小沢剛、金氏徹平、倉重迅、日比野克彦によるサッカーをめぐる現代のアート、関連展示としてさいたま市内の少年少女サッカーと浦和レッズ、大宮アルディージャの育成普及活動の紹介などを展示します。

[関連イベント]
ギャラリー・トーク
日時: 5月11日、25日、6月8日、22日、各日曜日の14:00~
自由参加、ロビー集合(当日の観覧券が必要です)
詳細は公式ホームページからご確認下さい。

スケジュール

2014年4月26日(土)〜2014年6月22日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
金曜日・土曜日は20:00まで
休館日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
備考
土曜日・日曜日のみ~20:00
入場料一般 820円、大学生・高校生 510円、中学生・小学生 200円、観覧済の有料チケットを提示すると来館時に団体料金でご覧いただけるリピーター割引有り
会場うらわ美術館
http://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/
住所〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ 3F
アクセスJR宇都宮線・湘南新宿ライン・京浜東北線浦和駅西口より徒歩8分、JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩18分
電話番号048-827-3215
関連画像

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