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[画像: John Gerrard 「Sow Farm (near Libbey, Oklahoma)」(2009) ]

ジョン・ジェラード 「Sow Farm」

ラットホール・ギャラリー
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アーティスト

ジョン・ジェラード
1974年、アイルランド生まれのジョン・ジェラードは、本来は軍事用に開発され、現在では主にゲーム産業で用いられている技術、リアルタイム 3D コンピュータ・グラフィックスを駆使し、仮想世界を取り込んだ作品を制作する作家として知られています。主に、地理的に孤絶した場所で稼働している農畜産業の姿を、数千枚の写真からなるヴァーチャル 3D 映像として、時の経過やその他の環境要素と合わせて作品にしています。本展では、大型のプロジェクション作品 Sow Farm (near Libbey, Oklahoma) 2009 と、映像ディスプレイ作品 Sunspot Drawing (Guantanamo City) 2012 の 2 作品が展示されます。Sow Farm では、大量の分娩に従事する雌豚が収容された、大規模ながら目に見えない、アメリカ中西部に実在する農畜産業体が描写されています。畜舎の周囲を 360 度ゆっくりと旋回するカメラは、24 時間 365 日のサイクルで、畜舎のある風景を映し出しています。また Sunspot Drawingでは、グアンタナモ(キューバ)のとある道に夜明けから日暮れまで、作家自身が虫眼鏡を手持ちで掲げ続けているシミュレーション作品です。365 日の時間経過に従って変化する、しかし仮想上のものでしかない太陽光線が生み出す光の焦点を、見る者は目で追うように導かれます。ジェラードの作品は一見、ビデオアートなどとの類似性を感じさせますが、写真・絵画・彫刻・映画といったジャンルの境界を取り外し、さらにはその境界を拡大していく点で、「写真的立体作品 photographic sculptures」とも言えるような特異な性格をもっています。ハイパーリアリズム的な不気味さとある種の崇高さによって特徴づけられる彼の作品は、エネルギー問題、政治・経済、そして戦争といったテーマが強調され、現代社会の栄華を下支えしているグローバルな生産ネットワークの見えざる部分へと関心が向けられています。

スケジュール

2014年11月14日(金)〜2015年2月28日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日
備考
休館日: 月曜日、年末年始 (2014年12月27日〜2015年1月5日)

オープニングパーティー 2014年11月14日(金) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.ratholegallery.com/exhibitions/2014/04Gerrard/intro.htm
会場ラットホール・ギャラリー
http://www.ratholegallery.com
住所〒107-0062 東京都港区南青山5-5-3 B1F
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩5分
電話番号03-6419-3581
関連画像

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