終了した展覧会・イベントです

「山と形」展

終了しました

山形県は約7割を森林が占め、出羽三山、奥羽山脈などにはブナやナラなど広葉樹の天然林がひろがる一方、戦後、盛んに植林された杉の人工林では、その活用が大きな課題となっています。こうした背景をうけ、山形県の家具職人たちは、伝統的な木工技術を受け継ぎながら、杉の新たな活用法とその可能性を広げる技術開発に挑んできました。
この展覧会では、その真摯な取り組みによって誕生した杉の「圧密加工」による成形合板の技術を中心に、この技術が広げた杉の魅力と可能性、自然資源である杉を大切に守りつづけている地域の取り組みを紹介します。会場では、山形産の杉が伐採、製材、加工を経て家具になるまでの流れを原木やさまざまな道具を用いて展示します。杉ならではの色味や木目を活かしながら、強度や加工性などを補完して素材としての魅力を最大限に引き出す「圧密加工」の解説や、そこから生まれた魅力的な家具の数々が並びます。山形ならではの自然環境が育む天然資源と伝統文化にふれ、木工技術の未来と日本の木を次世代へつなぐ活動を知ることができます。

会場: 1F アトリウム

スケジュール

2015年8月28日(金)〜2015年8月30日(日)