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ディー 「The Pretty ASCENSION “S”」

TAV GALLERY
終了しました

アーティスト

ディー
「今展で私の“アセンション”とは、高次元な存在、高度な技術、高いエネルギーを保持していたであろう生命体、強いパワーを秘めアセンションに近づくための図形または場所、建造物という解釈で、チベットの僧侶たちがマンダラを砂をつかって描くように、わたしにとっての砂である花モチーフを使って、パロディ化させていただいた。「ださい」とか、「うそでしょ」とか、「ばっかじゃないの!」と嫌厭されがちなオカルティックな題材を、一見pretty化すること(花だらけで可愛らしくすることなど)で、観る人の脳裏に刷り込ませ「Let’s アセンション!」なトリガーとならないかなぁ、という想いをこめて」。D[diː]は、2000年、多摩美術大学在学中に小説『ファンタスティック・サイレント』を発表し作家としてデビューしたアーティストです。デビュー作でありながら、宮崎駿監督が帯文を書いたことで注目を集め、2作目『キぐるみ』では「ノベルコミック」という文学スタイルを生み出し読者に衝撃を与えました。その後、小説、漫画、イラスト、ファッション、デザインなど多分野をまたに活動。こうした応用芸術などの活動と並行して、純粋芸術の活動を行う D[diː]は、近代以降、「ハイアート/大衆芸術」「商業/非商業」「アート/デザイン」といった境目が見えにくくなったことを象徴的に示しているアーティストだと言えるでしょう。20世紀には、ニューヨーク近代美術館 (MoMA)、フランスパリのポンピドゥーセンター国立現代美術館といった現代美術に関する世界で最も重要な拠点とされる場所にデザイン部門が設立され、デザインがアートと同様の展示・鑑賞の対象であることは欧米では常識とされる現代において、もはや、こうした境目を線引きをすることに意味はありません。しかし、このことは決して、芸術作品が「何でもあり」であるということではないです。芸術固有の価値とは、ステレオタイプ化された現実、あるいは自明となった現実に対して、常に別の角度から別の見方を与えることで、絶えず多分脈性、多様性を確保しようとすることにあります。また、あるアーティストと他のアーティストとの違い、あるいは自分が描いたいい加減な絵との違いを明らかにするのは、「スタイル」であり、作品を複数見ていくうちにそこに共通する「スタイル」があることを発見できるでしょう。この点において、本展で D[diː]は、緻密なタッチのタブローという「スタイル」によって、「ASCENSION (アセンション)」という言葉に別の角度から別の見方を与える "芸術作品"の制作を試みていると言えます。本展では、新作が展示される他、一部のプロダクト販売も行われる予定です。D[diː]の境目を越境する活動だからこそ生み出された、小難しさのないカジュアルでポップな感覚の作品群にご注目ください。

スケジュール

2015年3月7日(土)〜2015年3月29日(日)

開館情報

時間
13:0020:00
休館日
日曜日、月曜日
備考
木曜日は休館

オープニングパーティー 2015年3月6日(金) 17:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://tavgallery.com/ascensions/
会場TAV GALLERY
http://tavgallery.com/
住所〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布4F
アクセス東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩9分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5番出口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1a出口より徒歩11分
電話番号080-1231-1112
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