この度、f.e.i art gallery では、「清見佳奈子・日本画展 -時を映す-」を開催いたします。日本画家である清見氏は水面を題材とした作品を制作しています。清見氏は「日常的に見慣れた風景が水面に写り込む時、それらは水や光の表情と重なり複雑で豊かな表情になります。水面にうかぶ植物もまた水面の景色と影響しあい、より魅力的な表情になります。水面に光が差し込む時、それらが一体化してきらきらと輝く瞬間があります。私はその瞬間を絵に留めたいと願いながら描いています。水面の景色は刻一刻と変化し、じっと眺めても記憶に留めることが困難なたよりないものです。ふと気がつき心を惹かれるけれど、振り返った瞬間にはなくなっているような景色。それらに出会った時、自分が感じたものは何だったのか。記憶をかき集めるように、確かめるように画面に向かって。」と作品について語ります。繊細な作品に向かうと鑑賞者におぼろげな記憶・感性を刺激されます。