ウラサキミキオ「ウラサキミキオ展」

ギャラリイK

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アーティスト

ウラサキミキオ

日常生活のなかでふと眼を捉えた何気ない光景に、なぜかはっとする瞬間こそが彼がを絵を描く動機となっている。同時にウラサキはその対象を「みる」ということの難しさに直面する。「ものは魅力的で、人を引き付けてやまないが、ある距離以上には決して人を寄せ付けない」。この矛盾と抵抗感をともなう、だからこそあらがいがたい魅惑に満ちた感覚を描くために、デカルコマニーとコラージュを組み合わせた独特の方法を経て、近年徐々に筆による描画の写実性を強め、そしていまは再び異物としての線の運動やフロッタージュの要素を投入している。終わることのない描写と遮断、接近と拒絶の往復運動が、どこにでもある日常の光景に類い希な迫真性と存在感を付与するのである。

スケジュール

2015年3月30日(月)〜2015年4月4日(土)