蔡國強(ツァイ・グオチャン)「アート・アイランド」

アートフロントギャラリー

poster for 蔡國強(ツァイ・グオチャン)「アート・アイランド」

このイベントは終了しました。

蔡は中国福建省に生まれ、上海演劇大学で舞台美術を学んだ後、9年間日本に滞在し、火薬を使ったユニークな作品で一躍有名になりました。現在はニューヨークを拠点に世界中を巡りながら、多くの人を巻き込んだプロジェクトを展開しています。今回のギャラリー展示では、蓬莱山を中心とした「島」に視座を置き、自身がキナーレにおいて火薬の爆発で生み出したドローイング10数点と、バーチャルな世界に構成される「未来の島=ドリームアイランド」を一堂に展示します。
風水、漢方薬、気、龍、火薬、花火、乗り物など、東アジアの文化において悠久の時代から現代まで人々の生活に深く溶け込んできたテーマを作品に取り入れる蔡は、こうした素材を組み合わせながら背景にある現代社会の断層を鋭くえぐり出してみせます。例えば、緊張感の高まる海域への眼差しは厳しくも楽観的であり、国境を超えたインターネットの動向が相互理解のための新しい可能性をもたらすことができないだろうかと自ら訴えます。他の追随を許さないオリジナルな表現を武器にして、都市だけでなく農村の住民、そして未来の担い手である、蔡が大好きな子供たちを巻き込んで闘い続けていくのです。
アート・アイランドはインターネット上にデザインアプリを使ってバーチャルな絵を描くという企画で、パソコンさえあれば誰でも簡単に参加することができます。子どもたちがネット上でアイディアを交換し、交流することこそが東アジアの相互理解と平和のための第一歩になるという、蔡の強い思いから生まれたプロジェクトです。過去にはエジプトの砂漠の町で地元の小学生と作った大型の凧を挙げたり、南米で「子どもダ・ヴィンチ」展を巡回させたり、地域性を活かした展示を行ってきた蔡ですが、今回はリアルな島に立脚した架空のアイランドを育てていく点に特徴があります。

「室内での作品は、人間の生命という内宇宙に対する関心から生まれている。室内作品には内宇宙の探求を、室外作品には外宇宙との対話を求め、これらをひとつの整体的な内外宇宙の循環とバランスの関係としてとらえたい」と考え、これを実践してきた蔡の新たな挑戦がこの7月に始まります。強烈な火薬爆発によって定着されたアート・アイランドの痕跡、未来に向かって夢を繋いでいくアイランドという連続した「島」の向こうに立ち上がる気配を体感し、記憶に留めていただければ幸いです。

尚、この展覧会における収益の一部は、ユネスコ平和アーティストプロジェクトに寄付され、アートフロントギャラリーはアーティストと共に同プロジェクトを応援します。
今回、横浜、妻有と並んでアートフロントギャラリーの展示は作家の過去と未来が凝縮されたものとなるでしょう。

メディア

スケジュール

2015年07月28日 ~ 2015年09月06日

オープニングパーティー 2015年07月27日18:00 から

アーティスト

蔡國強

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use