江川純太 「正解の裏の裏の横」

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[画像: 江川純太]

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作家自身の記憶がどこまで正しいのか。そもそも間違っているのか。記憶の中の出来事が本当にあったことなのか。実際には存在しないことなのか。記憶という存在をあやふやなものと見なしている作家は、現在という瞬間における選択と、選択したことによって生じる結果にこだわります。
今展では製版されていないシルクスクリーンを用いた油彩画を発表します。本来シルクスクリーンはインクがメッシュを通過しない部分を製版してイメージを複製する技法です。製版せず、ただメッシュを使用するとインクが全てのメッシュの穴を通過できるため、シルクスクリーンとしては失敗とみなされます。しかし版としての役割、複製という機能を奪うことで、逆にイメージは解放され、色、インクである油絵具の物質性、伸ばし方や押し付け方などの行為に作家は新しい価値を見出しました。完成した作品はイメージの崩壊と再生、曖昧な記憶と記録の繰り返しであると作家は考えます。無駄を繰り返すことで、違う価値が生まれる。そこで確かなものは、やはり絵を描く瞬間の選択なのだ、と作家は制作の原点に立ち戻るのです。
ジョージ・オーウェルの「1984」に描かれる二重思考のように、作家は記憶や記録を矛盾を孕んだ危ういものと捉え、選択と結果に事実の存在を感じているのです。

メディア

スケジュール

2015年09月26日 ~ 2015年10月24日

オープニングパーティー 2015年09月26日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

江川純太

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