「逆境の絵師久隅守景 -親しきものへのまなざし-」

サントリー美術館

終了しました

アーティスト

久隅守景

久隅守景は、江戸時代初期の狩野派出身者のなかでも、とくに異色な経歴をもつ絵師です。守景は、狩野派中興の祖として知られる狩野探幽に師事し、探幽門下四天王の筆頭と目されるまでになりました。晩年には加賀藩前田家の招きで金沢に滞在したと伝えられ、旧加賀藩領域を中心とした北陸地方には、代表作が多数残されています。手掛けた作品は、山水画、人物画、花鳥画、仏画など多岐に渡り、とくに農民風俗を詩情豊かに描き出した「耕作図」において独自の世界を確立しました。狩野派の筆法を基盤にしながら、雪舟流の水墨表現とやまと絵の表現を取り入れたその画風は、当時一世を風靡していた瀟洒淡麗な「探幽様式」とは異なる、守景ならではの特徴を示しています。生前より画名が高く、作品も少なからず現存している守景ですが、意外なことに、家系、出自、生没年など、彼の生涯について詳しいことはわかっていません。本展では守景の作例を通して、その魅力と謎に包まれた半生に迫ります。

スケジュール

2015年10月10日(土)〜2015年11月29日(日)

開館情報

時間	10:00 〜 18:00 金曜日は20:00まで
休館日	火曜日展示替期間・年末年始休館 ※展覧会により異なる場合があります
備考	最終入場は閉館時間の30分前。10月11日(日)、11月2日(月)、11月22日(日)は20:00まで開館。

入場料

一般 1300円、大学生・高校生 1000円、中学生以下と障がい者手帳をお持ちの方と付添い1名は無料

展覧会URL

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_5/?fromid=topmv