東松照明 「チューインガムとチョコレート」

MISA SHIN GALLERY

poster for 東松照明 「チューインガムとチョコレート」
[画像: 東松照明「Yokosuka」 (1958)

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1959年、写真雑誌「アサヒカメラ」に「基地—ヨコスカ」を発表した東松は、以来、千歳、三沢、岩国、佐世保など全国の米軍基地のある都市に取材旅行へと出かけます。街中を闊歩するアメリカ兵、あふれる英文字の看板、米軍相手の店―日本の日常に入り込む異なる文化の並列を写し取った写真は、すぐさまテーマ性を帯びるようになり、1960年に発表された一連の作品には「とつぜん 与えられた 奇妙な果実 それをぼくは <占領>と呼ぶ」という一文が冠され、モンタージュやアレ・ブレによる強烈なイメージが焼き付けられています。1969年、基地を巡る旅の最終地として初めて沖縄を訪れた東松は、「沖縄のなかに基地があるのではなく、基地のなかに沖縄がある」というグラフィックな効果を伴ったテキストを、米軍機の写真に挿入した鮮烈な作品を発表します。以来、東松は沖縄への旅を重ね、米軍基地という巨大な不条理との対峙を余儀なくされた沖縄の戦後が、日本復帰を前に激しく揺れ動く様を撮影しています。駐留アメリカ兵に向けられた視線、そしてアメリカ化していく日本。異なる2つの眼差しを持ちながら合わせ鏡のように存在する占領という現実を、約二十年に渡る基地の都市への旅で撮影したシリーズ、「チューインガムとチョコレート」は、戦後の日本に入り込んで来た最大の異文化の表象であるのみならず、ペンキが剥げてもなおその痕跡を残すコカコーラのサインのように、今も続く戦後日本の思想として象徴的に提示しています。東松が1958年にから1980年まで日本全国の基地を旅して撮影したモノクロ写真17点で構成される「チューインガムとチョコレート」、是非ご高覧ください。

メディア

スケジュール

2016年03月01日 ~ 2016年04月09日

アーティスト

東松照明

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