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横田大輔「Matter /   」

G/P gallery SHINONOME
終了しました

アーティスト

横田大輔
横田(1983年埼玉県生まれ)は、ゼロックスを利用して発行した写真集「Back Yard」(自費出版、2012)で、写真がもつ記録性を否定するような、固有の場所や個人が特定できないハイコントラストのモノクロの作品を発表し、国内外での評価を得ました。つづく「site/cloud」(artbeat publishes、2013)では、撮影後のデジタルとアナログによる複写や、フィルムの高温現像などの操作を繰り返すことによって得られたノイズ、テクスチャーで写真の物質性を強調させる作風を確立させます。以来、未撮影のフィルムを高温現像した「Color Photographs」、東北のロードトリップと一人の女性を被写体を組み合わせた私写真「垂乳根」といった写真作品の発表にくわえ、ワックスや砂利で加工されたアーティストブックの制作や、さらにはその様子をパフォーマンスとして発表するなど、これらの多岐にわたる活動が高く評価され、2016年には、Foamポール・ハフ・アワードを受賞いたしました。
横田は2014年より「漂流展Ⅱ」(G/P+g3/galery、東京)、Unseen photo fair 特別展「anima on photo」(アムステルダム、 2014)、PHOTO LONDON(ロンドン、 2015)、JIMEI X ARLES 国際写真フェスティバル(アモイ、中国、2015)にて「Matter」と名づけた、通常の発表や作品集からもれたイメージを大量のロール紙に出力し、ワックスで固め、触覚性や物質的側面を強調した作品を発表してきました。現在開催中の『あいちトリエンナーレ2016』にて展示している、10万枚のワックス加工された写真出力を積み上げた、巨大なインスタレイション《Matter / Vomit》も、中国の国際写真フェスティバルでの《Matter》発表後、廈門市の空き地に再設置し焼失させ、そのプロセスを4,000カットにおよぶ写真に記録し、この記録写真よりを再制作されたものになります。
G/P gallery 東雲では、同作品をさらに発展させた新作を展示する予定です。肉体/物質性を獲得後、消失へと達した連作「Matter」は、写真史と美術史を交差する言説が飛び交う現在において、今後写真というメディアが向かっていく方向性を思考する機会になるでしょう。

スケジュール

2016年9月14日(水)〜2016年10月22日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
休館: 10月2日〜11日
入場料無料
会場G/P gallery SHINONOME
http://gptokyo.jp/
住所〒135-0062 東京都江東区東雲2-9-13 TOLOT 2F
アクセスりんかい線東雲駅より徒歩3分
電話番号03-6426-0624
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