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「芸術写真の時代 - 塩谷定好 - 」展

三鷹市美術ギャラリー
終了しました

アーティスト

塩谷定好
現代において写真は芸術の一分野として認められていますが、19世紀に発明されてしばらくはそうではありませんでした。19世紀後半に欧米で芽吹いたピクトリアリズム(絵画主義)には、写真もまた絵画同様に平面芸術の一であるという主張がこめられています。
写真技法が日本に入ってくるのは早く、すでに19世紀の半ばにはダゲレオタイプと呼ばれる写真機が渡ってきます。そしてピクトリアリズムもまた、「芸術写真」として展開することになりますしかしながら、もとよりピクトリアリズムがそのまま「芸術写真」になったわけではありません。そこには日本独自の変遷がありました。そうしたなかで、鳥取という地にあってその代表的な写真家になったのが塩谷しおたに定好ていこう(1899-1988)です。
塩谷は1920年代より制作と発表を開始し、野島康三や福原信三らと戦前の「芸術写真」を牽引しました。しかし戦後は、中央の写真雑誌への作品投稿や執筆から距離を置き、故郷の写真界の発展に尽力します。再評価の大きな転機は、1982年にドイツのケルンで開催された世界最大の写真関連見本市フォトキナ写真展の最高賞である栄誉賞の受賞でした。国内でも展覧会への出品が続き、1988年には個展が全米各地を巡回します。没後も毎年のように美術館開催の展覧会に出品されて現在に至ります。本展は東京の美術館でははじめてとなる写真家塩谷定好の回顧展です。1920年代初期から70年代まで、半世紀にわたる仕事を100点の作品でご紹介します。風景、人物、静物と写す対象はさまざまですが、そこにそそがれる視線には貫徹するものがあるのではないでしょうか。それはひとつの哲学というべきものかもしれません。
[関連イベント]
-塩谷晋氏(塩谷定好写真記念館 館長)ギャラリートーク
日時: 8月20日(土) 14:00〜(30分程度)
会場: 三鷹市美術ギャラリー 展示室
定員: 20人
参加費: 無料

-ワークショップ こどもアートクラブ「ぐるりワールドに挑戦!!」
日時: 10月10日(月)10:30〜15:30
会場: 三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1Fアートスタジオ
定員: 20人
参加費: 2000円

※お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください

スケジュール

2016年8月20日(土)〜2016年10月23日(日)

開館情報

時間
10:0020:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合はその翌日と翌々日休館
入場料一般 600円、65歳以上・高校生・大学生 300円、中学生以下・障害者手帳提示 無料
展覧会URLhttp://mitaka.jpn.org/ticket/160820g/
会場三鷹市美術ギャラリー
https://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/
住所〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 コラル 5F
アクセスJR中央線・総武線三鷹駅南口より徒歩1分
電話番号0422-79-0033
関連画像

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