若江漢字「視程」

ユミコチバアソシエイツ

終了しました

アーティスト

若江漢字

「写真は常に視る事の不思議をつきつけている」と語る作家の念願が叶い、測量器を被写体とした作品がようやく日の目を見ることとなりました。個展タイトルの[視程]は、霧や靄の濃さの度合を観測する折の気象用語です。作家はこの言葉を「作品を見る人の肉眼が目標に到達し、思考を誘発するその思惟の尺度といった意味合いで用いています。
展示の中心をなす作品である「大きさについて」のコンセプトは、風景の中に球体を置いて撮影した<見る事と視える事>シリーズに連なるものです。物の大きさ、つまり大小を判断する基準が人それぞれの成長時に獲得された極めて個人的な体験に依拠するあいまいなものでしかないとの思いが制作の動機となっています。
他の展示作品は、ヴァイオリンを使った「大きさについて(ヴィオロン)」と写真 2 枚を一組とした Black Box Cornersシリーズの新作8～10点、80年代の旧作の再制作による水に関する作品から3点、球体シリーズから6点、その他3点程、全24～5点の構成です。

[関連イベント]
トークイベント
日時: 2016年5月14日（土）17:00-18:30
会場: Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku
登壇者: 若江漢字 × 沢山遼(美術批評)
※要事前予約。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

スケジュール

2016年5月13日(金)〜2016年6月11日(土)