中村太一 「Paintings & Paper works」
アルマスGALLERY
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中村の絵画においてメインのモチーフとなるのは、環境汚染や自然破壊、都市周辺での肉体労働や、河川敷の茂みの影の猥雑な物事など、都市生活において無意識的に無視している事柄が、ダークでありながらも卓越した色彩感覚によって描かれています。彼が神奈川の工業地帯にほど近いところで育った事や、現在共同アトリエを構えている周辺が、くず鉄のリサイクル工場が密集した場所であることも無縁ではないように思えます。大学では油彩を学んだ中村ですが、常に変化している世の中の事象を画題に変換し、瞬発的に画面に現す手段として、水彩画の即興性とスピードという特性は非常に重要な意味をもっています。同時に制作される油彩画に置いても、制作のスピードは重視されておりタッチや技法の追求に余念がありません。
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スケジュール
2016年05月07日 ~ 2016年06月18日