poster for 樫木知子 展
[画像: 樫木知子 「黄色い丘」 (2015) アクリル絵の具、墨、壁紙、和紙、片面艶紙、麻布、パネル 227.3 × 181.8cm ]

このイベントは終了しました。

樫木の描く人物像は、部屋や庭といった密閉的な空間に配置され、人とにじみ出る存在感を絵画表面に閉じ込めています。作品は主にアクリルで描かれ、描いた画布の上をサンダーで削り、再び描くというプロセスを経て、滑らかな絵画表面と幾重にも重なる色層の背景を獲得しており、一見日本画と見まがうような平滑なテクスチュアと流麗な描線から生み出されるスタイルが見受けられます。
本展でもそのスタイルは一貫して変わりませんが、怖さと美しさが表裏一体となった独特の世界観はさらに深められています。作家の近年の作品は、様々なテクスチャーの折り重なりの中で、色彩がより力強く鮮やかになってきています。さらに、その絵画空間にはおぼろげな「ねじれ」が存在しているために、そうした力強さは一方向的にではなく、拡散的に伝達します。また、作品の多くには人物が描かれていながら、人物と環境の境界は物質的にどこか曖昧で、透明です。そのため彼女がしばしば作品内に表現する「風」とともに、多くの匿名の記憶と風景が、そのような幽霊的な身体を通り抜けていく感覚を鑑賞者は受けることになります。

メディア

スケジュール

2016年09月24日 ~ 2016年11月19日

アーティスト

樫木知子

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