福島淑子「somewhere someone」展

Gallery Momo Ryogoku

終了しました

アーティスト

福島淑子

福島淑子は、今までモチーフに具体的なモデルを使わず制作して来ました。そうすることで初期の学生時代の作品はむしろ内面に向かい、若い女性の持つ多様な表情を描き出し、見る人の感情にダイレクトに働き掛け、強い印象をもたらしました。人との繋がりなどをモチーフに、微妙な人間関係を繊細に描き、シェル美術賞展の連続受賞という結果を導き、多くの人の注目を集めて来たのは衆知のことです。その後、同じモチーフを描きながら対象と距離を置いて抽象化させ、メッセージ性を含んだ作品から形態や色彩へと、作品は絵画的な要素に収斂して行き、今へと至っています。今までひたすら自ら生み出すモチーフとの闘いの中で制作して来た福島ですが、生活の変化と共に現実のモデルや美術史からの援用、目の前にある風景やメディアからのイメージなど、モチーフへの多様な取り組みの中で制作を進めようとしています。今展覧会では過去の制作方法を踏襲しながらも、新たな方向を見据えた新作の展開が見られるでしょう。期待を込めてご高覧いただければ幸いです。

スケジュール

2016年7月9日(土)〜2016年8月6日(土)