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浜口陽三「赤と黒・色彩の引力」

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
終了しました

アーティスト

浜口陽三
浜口陽三(1909~2000)は20世紀を代表する銅版画家の一人です。戦後、本格的に銅版画に取り組み、独学でメゾチント技法を探求していきます。そして、フランス語ではマニエル・ノワールと呼ばれ「黒の技法」を意味するこの技法に豊かな色彩を取り入れた、唯一無二の作家です。「14のさくらんぼ」(1966)は、暗い背景に浮かぶ鮮やかな赤い色が印象的です。浜口陽三が生み出すその色は、ある時はさくらんぼ、またある時はすいかやざくろ、さらに、てんとう虫や蝶、毛糸、太陽へと自在に姿を変え、輝きを放ちます。赤は情熱的で、エネルギーやいのちを感じさせる色。蝶が花の蜜にさそわれるように、私たちはその赤い色に本能的に惹きつけられてしまいます。鮮やかな赤とは対照的に画面の大半を覆う背景の黒。作品を見る目が慣れてくると背景は単調な黒一色ではなく、濃淡があり、赤や青、緑などの色彩が含まれていることに気がつきます。黒は赤を引き立たせると同時に、赤やその他の色によって支えられています。色と色は引力のような力で影響し合い、お互いを輝かせているのです。本展覧会では赤と黒が印象的な「14のさくらんぼ」や「西瓜」をはじめ、色彩の魅力を味わえる作品、約60点を展示いたします。複雑に重なり合いニュアンスをもった色彩を、ゆっくりと目でご堪能ください。見るほどに違った味わいが見つかることでしょう。

[関連イベント]
ナイトミュージアム
日時: 会期中、第1・3金曜の20:00まで開館/最終入館19:30

ワークショップ「色を遊ぶ 手織の飾り布」※要申込
浜口陽三作品の構図や配色をもとに、0号サイズの木枠を使って飾り布を織りあげるワークショップです。木枠が額縁となり、そのままご自宅で飾ることができます。織の経験がない方でも参加できるやさしい内容です。
講師: 織工房URIZUN 下地康子(染織作家)
日時: 3月7日(月) 10:30~13:00/14:30~17:00
定員: 各回10名
持ち物: はさみ、筆記用具
参加費: 3000円(入館料・材料費込)

※関連イベントの詳細・お申込は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2016年2月7日(日)〜2016年5月8日(日)

開館情報

時間
11:0017:00
土曜日・日曜日・祝日は10:00から
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始・夏期・展示替え期間休館
備考
2月23日(火)、3月22日(火)、月曜日は休館(ただし3/21(祝)と5/2は除く)
入場料一般 600円、大学生・高校生 400円、中学生以下 無料
展覧会URLhttp://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20160207-0508/
会場ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
http://www.yamasa.com/musee/
住所〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
アクセス東京メトロ半蔵門線水天宮前駅3番出口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線人形町駅A2出口より徒歩8分、都営浅草線人形町駅A5出口より徒歩10分
電話番号03-3665-0251
関連画像

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