終了した展覧会・イベントです
[画像: カール・プロースフェルト「ディプザクス・ラツィニアトゥス」(写真集『12枚の写真』より) (1928)(1975年のプリント) ゼラチン・シルバー・プリント 25.7×19.8cm 富士ゼロックス版画コレクション]

「富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち - ピカソからウォーホルまで 」 展

横浜美術館
終了しました

アーティスト

ウジェーヌ・アジェ、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、アンリ・マティス、クルト・シュヴィッタース、パウル・クレー、ヴァシリィ・カンディンスキー
この展覧会は、写真印刷や映像などの「複製技術」が高度に発達・普及し、誰もが複製を通して美術を楽しむことができる時代に、ピカソをはじめ20世紀の欧米を中心とする美術家たちが、どのような芸術のビジョンをもって作品をつくっていったのかを検証するものです。
20世紀初頭、ドイツの哲学者ヴァルター・ベンヤミンは、写真発明以降「複製技術」の発展・普及によって、人びとの感じ方や芸術作品の受け止め方、芸術への期待が大きく変化し、絵画や演劇などの伝統的な芸術作品にとって危機的状況が生まれたと指摘しました。実際、20世紀には古典的な美術のイメージを払拭するさまざまな潮流が登場しました。キュビスムやフォーヴィスムなどの空間と色彩の新しい表現に始まり、第一次大戦後は伝統的な美の概念を覆すダダ(反芸術)や、抽象的な様式を確立して理想の社会を目指すバウハウスやロシア構成主義、無意識の探求によって人間を解放しようとするシュルレアリスム、第二次大戦後には大量消費社会を反映したポップ・アートが現れ、1960年代にはゼログラフィー(電子写真・複写技術)が美術作品に導入されました。こうした20世紀の美術史を「複製技術」という時代背景から見直すことで、芸術作品の危機に対する美術家たちの挑戦として読み解くことが本展のねらいです。
版画、写真、書籍など複製技術を用いた多様な作品と、油彩画や彫刻など伝統的なメディアによる作品を合わせた約400点を5つの章で紹介し、複製テクノロジーが浸透する現代の先駆けとなった時代の美術家たちの挑戦を浮き彫りにします。

[関連イベント]
1. トークセッション「富士ゼロックス版画コレクション その魅力と使命」
富士ゼロックス版画コレクションの形成と展示、管理運営を担当されているお二方に、コレクションの使命・特徴・歴史・展示活動などについてお話しいただきます。あわせて、代表的な出品作を例に、本展のコンセプトにおける位置づけを担当学芸員が解説します。
日時: 4月23日(土) 15:00~16:30
出演: 横田茂(横田茂ギャラリー代表)、小林弘長(富士ゼロックス株式会社総務部)、中村尚明(横浜美術館学芸員)
会場: レクチャーホール
参加費: 無料
定員: 240名(事前申込不要、先着順)

2. アーティスト・トーク「ゼログラフィー・科学・美術・芸術」
本展出品作家である戸村浩氏を迎え、ゼログラフィーを用いた作品を中心に、数理や科学的思考を軸とする創作活動を語っていただきます。
日時: 5月3日(火/祝) 15:00~16:30
出演: 戸村浩(本展出品作家)
会場: 円形フォーラム
参加費: 無料
定員: 80名(事前申込不要、先着順)

3. こどもの日・親子ワークショップ「手づくりスタンプ紙のランチョンマットをつくろう!」
オリジナルのハンコをつくってスタンプ原画を作成。ちょっぴりデザイナーの気分です。
講師: 子どものアトリエ・エデュケーター
日時: 5月5日(木・祝) 1部 10:00~12:00、2部 14:00~16:00(1・2部とも内容は同じ)
会場: グランドギャラリー
対象・定員: 1・2部とも 小学生とその保護者各20組(1組4名まで)
参加費: 無料
申込方法: 往復はがき(詳しくは公式ホームページをご覧ください。)

4. ワークショップ「マックス・エルンストに学ぶ、コラージュ作品集のつくり方」
写真製版による版画作品を制作します。作品を富士ゼロックスの最新ゼログラフィーにより作品集にし、参加者にプレゼントします。
講師: 中村尚明(本展担当学芸員)
実技指導: 市民のアトリエ・エデュケーター
日時: 全3回
1. 5月15日(日)13:00~(講義)
2. 5月22日(日) 10:30~13:00/14:30~17:00(制作)
3. 5月29日(日)13:00~15:00(まとめ)
会場: 市民のアトリエ、企画展展示室、富士ゼロックスお客様価値創造センター
参加費: 3000円(会期中に使える観覧券付)
定員: 16名(12歳以上対象)
要事前申し込み

5. 学芸員によるギャラリートーク
日時: 5月14日、21日、28日 15:00~15:30
会場: 企画展展示室
参加費: 無料(事前申込不要/当日有効の本展観覧券が必要)

6.「夜の美術館でアートクルーズ」
閉館後の美術館で、学芸員の解説つきで展覧会をゆったり鑑賞できる人気プログラム
日時: 5月21日(土) 19:00~21:00
対象・定員: 18歳以上・先着30名
参加費: 3000円

7: 展覧会・ココがみどころ!
横浜美術館のボランティアが展覧会の魅力をコンパクトに紹介します。
日時: 5月11日(水)以降の毎週水曜日と日曜日 毎回11時、13時、14時から15分程度
担当: 横浜美術館ボランティア(教育プロジェクト)
会場: グランドギャラリー
参加費: 無料(事前申込不要)

※関連イベントの詳細・お申込みは公式ホームページをご確認ください。

スケジュール

2016年4月23日(土)〜2016年6月5日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
木曜日
年末年始休館
備考
開館時間: 10:00〜18:00、木曜日(5月5日を除く)と5月6日は休館、5月27日(金)は20:30まで開館
入場料一般 1300円、大学生・高校生 700円、中学生 400円、小学生以下 無料
展覧会URLhttp://yokohama.art.museum/special/2016/mechanicalreproduction/index.html
会場横浜美術館
https://yokohama.art.museum/
住所〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
アクセスみなとみらい線みなとみらい駅3番出口より徒歩3分、JR根岸線・地下鉄ブルーライン桜木町駅より徒歩10分
電話番号045-221-0300
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