石川卓磨 「教えと伝わり」

TALION GALLERY

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石川卓磨は、写真というイメージと意味の発生装置をその美学的側面だけでなく、記録写真や資料図版など様々な社会的側面に即して捉えることで、フィクションとノンフィクション、表現と記録の中間にある、特殊な造形言語としての写真の可能性を探り、作品化してきました。映画のワンシーンや古典絵画の構図を想起させる写真作品や、デジタルカメラの連続写真を一コマのフレームとして繋いだ映像作品など、石川による作品の多くは、まずひとつの題材や設定、特定のシチュエーションが与えられることから生まれています。「Filming Location:Invasion of the Body Snatchers」(2013 年 ) と題された写真作品のシリーズでは、ジャック・フィニの長編 SF 小説「盗まれた街」を原作とする何度もリメイクが繰り返されてきた映画を題材として、そのさらなるリメイクが日本で製作されるという架空の設定のもと、ロケーション・ハンティングを目的とした撮影を行い作品化しました。この作品では、原作のギミック的ともいえるストーリーが日本の風景のなかに置き換えられ、不穏な予兆とともに風景の細部を発見する不可視の想像力となっています。連続写真からなる映像作品「国境を越える」(2015 年)では、狭い車内に乗り合わせた所在なさげな3人の人物が映し出されます。3 人はかりそめに集められた面識のない役者であり、行き先を知らされず、石川から「もう二度とここへは戻らないと信じて、車に乗ってください」という指示が与えられています。うつろで不安げな表情や距離感は、役者による意識的な演技なのか、この状況が生み出す無意識の所作なのかは宙づりにされたまま、何も起こらない車の中で、あらゆる微細な身体の動きや車の振動までもが意味化されていく様子がカメラによって捉えられます。タリオンギャラリーでは 2 年ぶりとなる個展「教えと伝わり」では、3 人の女性が登場するダンスレッスンの場面をもとに、新作の映像と写真作品を展示します。3 人の女性は講師、デモンストレーター、聴講者であり、ひとつの「ダンス」がそれぞれの動作によって伝えられ、不安定なリズムのなかで完成しつつ解体していく過程があらわれます。

メディア

スケジュール

2016年04月02日 ~ 2016年05月01日

アーティスト

石川卓磨

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