終了した展覧会・イベントです
[画像: No Man's Land #1 | 2017 | iron, mud, net | 22.5 x 34 x 3 cm © Atsushi Aizawa, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY]

相澤安嗣志 「No Man's Land」

KANA KAWANISHI GALLERY
終了しました

アーティスト

相澤安嗣志
磁気や錆を表現に用いて、自然界の鉱物を色彩に採り入れる日本画の伝統美を先鋭的現代美術表現へと昇華させる相澤は、日本画とメディア芸術の両方を学んだバックグラウンドを活かしながら、自然界に存在する見えない力を視覚化させて来ました。『No Man’s Land』と題した本展では、これまで端的に自然現象を形象に留めて発表してきた形態から更に一歩踏み込み、我々が日々暮らす日常に取り残された「自然と人間との中間的領域」に主題を置き、展覧会を構成いたします。
展覧会タイトルに起用された「No Man’s Land」は、「所有者のいない土地」「無人地帯」「荒地」あるいは「軍事対立の中間のいずれの勢力によっても統治されていない領域」を意味する英熟語で、第一次世界大戦中に成立し、現在はそこから転じて一般的にはっきりしない状態を差す言葉として、あるいは球技ではコート内の戦術上不利な場所(テニスであれば「サービスラインとベースラインの中間区域」など)を指す言葉として、使用されています。
道路脇の斜面の土砂に網が掛かっている様子をみて、ふとした違和感を感じたことから本展の着想を得たという相澤は、人間の生活のしやすさのために手が入れられたその斜面に、自然物とも人工物とも言い切れない中間的領域の象徴性を見出します。また『星の王子さま』で知られるアントワーヌ・マリー・ジャン=バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリは、1939年にフランスにて上梓した『人間の土地』にて、「大地についての知見を得ることではじめて人間の姿がみえてくる」という旨を飛行士としての15年間の経験を巧みな筆致で語るエッセイのなかで述べており、本展覧会では、その趣旨に賛同をする相澤によるサン=テグジュペリ『人間の土地』へのオマージュの作品も展示されます。

スケジュール

2017年8月12日(土)〜2017年9月30日(土)

開館情報

時間
13:0018:00
土曜日は13:00〜19:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日、祝日
備考
8月15日〜19日、9月14日〜16日は休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.kanakawanishi.com/exhibition-011-atsushi-aizawa
会場KANA KAWANISHI GALLERY
http://www.kanakawanishi.com/
住所〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6 白河和楽ビル 1F
アクセス東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2出口より徒歩9分、都営新宿線菊川駅A4出口より徒歩9分、都営大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩14分
電話番号03-5843-9128
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します