サイトウマコト 「2100」

小山登美夫ギャラリー

poster for サイトウマコト 「2100」
[画像: Neural Network_1 2017, oil on canvas, 215.0 × 163.0 cm ©Makoto Saito]

このイベントは終了しました。

私たちはサイトウマコトの新作の前に立つと、まずドットを用いた描法と、絵具の有機的な凹凸、そしてそれらの密度と圧倒的な物質感に眼を奪われます。このドットは、印刷の4色分解で使われる網点(あみてん)からイメージを紡ぎ出すというサイトウの長年の経験と、コンピュータが画像を作り出すデジタルな方法との共通点といえるでしょう。しかし、そこにサイトウは、デジタルではできない、アナログな方法で途方もない時間をかけて、絵具で絵画に肉体を取り戻そうと試みます。そして、近くでは絵具の集積でしかない抽象的な表面から遠ざかっていくと、次第にドットがイメージを結びはじめます。作品のなかのモチーフは、サイトウが「感情移入する対象」であると捉える、ルシアン・フロイト、フランシス・ベーコンのポートレイト。サイトウは、様々な人たちの顔や目から性格を読み取り、「人」として興味がある人物の顔をとりあげ、幾度となく試行錯誤した結果、作品として昇華できる「何をしても耐えられる顔」としてフロイト、ベーコンを選び出し、制作してきました。
サイトウはそうして人間の内奥の感情をえぐり出し、新たな人間像を露にしようとするのです。サイトウ自身も危惧している、人工知能(AI)に対する未来の動きや、人間自体の崩壊の危機感を強く抱かせる現代において、サイトウの「顔」に潜む人間としての根底を表現しようとする欲望が、鑑賞者にとってどう見えるのか。サイトウマコトの、真に迫る表現に対する尽きることのない探求、挑戦を是非ご高覧ください。

メディア

スケジュール

2017年09月09日 ~ 2017年10月14日
日曜日、月曜日、祝日休廊

アーティスト

サイトウマコト

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use