終了した展覧会・イベントです

「木のシンギュラリティ#2」展

旧平櫛田中邸
終了しました

アーティスト

荒木秀造、稲垣慎、猪俣友莉、川口佳緒里、北山翔一
木を彫っています。鑿で、刀で、チェーンソーで。それはとても不思議なことです。木という存在について日々考えずにはいられません。生きていたはずの木を彫り刻み、別のかたちにかえる。わたしたちは何故そうするのでしょうか。
この展覧会のタイトルに含まれる“シンギュラリティ”という言葉は、“特異点”という意味を持っています。特異点は、あらゆるものの中心や、きっかけになりえる点ですが、単体では存在することができません。みえない点をみるにはどうすればいいのでしょうか。
森に行けば、一人で立っているかのようにみえる樹も、辺りに満たされている、みえるもの、みえないものの力によって互いに支えあっていることがわかります。その樹を知るためには、まず辺りにあるものを知ろうとすることが必要です。それと同じように、わたしたちは日々の対話を通して、互いの制作の周囲にあるもの・ことをみせ合おうと試みました。
16人の視線からみえてくる自分の姿は、思い描いていたものとずれていたり重なっていたりします。その体験を通して制作した作品を集めることで、木のシンギュラリティはどこにあるのか、少しでも姿を現すきっかけになればと思います。
本展覧会は、東京藝術大学彫刻科木彫研究室所属の大学院生、研究生、教育研究助手が自主企画した研究発表展です。当研究室は、2005年度より旧平櫛田中邸の修復保全と作品の研究発表を目的とした展覧会、「アトリエの末裔あるいは未来」を10回にわたり行ってきました。昨年より新たに一から学生が企画する展覧会として始まった「木のシンギュラリティ」は第2回目を迎えます。
[関連イベント]
出展者によるギャラリートーク
日時: 2017年12月2日(土)13:00〜、12月3日(日)13:00〜

スケジュール

2017年11月23日(木)〜2017年12月3日(日)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開館時間: 10:00〜17:00
入場料無料
会場旧平櫛田中邸
http://taireki.com/hirakushi/index.html
住所〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-20-3
アクセスJR山手線・京浜東北線鶯谷駅北口より徒歩8分、東京メトロ千代田線根津駅1番出口より徒歩12分
関連画像

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