終了した展覧会・イベントです

相宮慧子 「鯉龍」

MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign
終了しました

アーティスト

相宮慧子
相宮慧子は、日本画の伝統美を、単色の墨絵にも通じる白糸刺繍での表現に取り組む作家です。1970年代、日本南画院の飯田満佐子(東籬)氏に墨絵を師事し、13世紀頃ヨーロッパで発祥した白糸刺繍を故誉田文子氏に学びました。
日本画を描いていた亡父の影響で、幼少期から優れた大家の作品に直に親しみ、墨絵の表現に憧れを抱くようになりました。とりわけ日本画特有の美しい「線」と「余白の美」に惹かれ、この表現をさらに追及するために、刺繍という手段を選択。織や染色では表しきれない線表現は、刺繍でこそ可能であり、1本取りや2本取りの刺繍糸で、日本画の面相筆に匹敵する繊細な線表現を手に入れました。
本展のテーマ「鯉龍」は、「黄河中流にある竜門の急流を登った鯉は竜となり天に昇る」という中国の故事に由来します。亡父が師事した中村玲方氏は、川合玉堂門下の日本画家で、描くのが難しいとされる鯉の絵を得意とし、亡父も鯉の絵を愛し多数のスケッチを遺しました。荘厳な那智の滝(和歌山県)を見る機会を得、鯉の瀧登りを主題にした6メートルの大作を着想。本展では、刺繍作品のルーツとなった亡父のスケッチや、表現を模索する過程で制作してきた自身の墨絵も展示します。
日本人の心に脈々と流れる自然を愛する心と、亡父から受け継いだ日本画の伝統をベースに、単色の墨絵にも通じる白糸刺繍で表現し、「刺繍を美術に繋げたい。刺繍というジャンルをアートの域に高めたい」との強い希望から、今日まで第一線で制作を続けてきました。芸術としての白糸刺繍の美しさを皆様に感じていただき、その素晴らしさを後世に伝授する一助になれば幸いです。
会場: 1階ギャラリーA、2階ギャラリーB・C 

スケジュール

2017年10月4日(水)〜2017年10月10日(火)

開館情報

時間
11:3017:30
休館日
月曜日、火曜日
備考
10月4日(水)は14:00より、10月8日(日)は15:00まで、10月9日(月)は16:00まで開館
入場料無料
展覧会URLhttp://kawasaki-brand-design.com/exhibitions/%e7%9b%b8%e5%ae%ae-%e6%85%a7%e5%ad%90-%e5%b1%95%e3%80%80keiko-aimiya-exhibition2017%e3%80%8c%e9%af%89%e9%be%8d%e3%80%8d.html
会場MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign
http://kawasaki-brand-design.com/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座1-20-17 川崎ブランドデザインビルヂング
アクセス東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅10番出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線京橋駅2番出口より徒歩4分、都営浅草線宝町駅A1出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線東銀座駅A7出口より徒歩5分、JR山手線・京浜東北線有楽町駅京橋口より徒歩10分
電話番号03-6228-6694
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します