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酒井一樹 + 瀧千尋 「ゆらぎの影」

CfSHE Gallery(シー・エフ・シー・ギャラリー)
終了しました

アーティスト

酒井一樹、瀧千尋
同館メインギャリーで開催される3331アートフェアの出展作品と併せて、水性木版画の柔らかい風合いを活かしたインスタレーションを展示します。二人が着目する「影」とは、プラトンが「洞窟の比喩」として唱えた根源的なテーマであると共に、アートにおいては、作家が捉えた対象物のイメージ、作品に写し取られた虚像、また、それが観者に与える印象など様々です。それらの「影」は、水性木版画が併せもつ素材の特性や技法によって引き出され、インスタレーションという空間の中で共鳴し、ゆらぎます。水性木版画を映像のように捉える酒井は、友人やファウンド・フォトをイメージの起点とし、和紙に大量の水を含ませ、長時間の摺り重ねを行います。その過程は、脆くて曖昧な表情・滲みを印象付ける作品に結実し、絵画的な時間性や物事の移ろいを喚起します。人を主なモチーフとする酒井とは対照的に、瀧は、自然物や場所との出会い、及び、それらとの対話—一切の雑多なものが消えて対話するような身体経験—を咀嚼し、そのイメージを色や形や滲みによって表現します。作品はモノや空間の「影」を表象しながら、実際の対象物と同等かそれ以上の存在感や物質性を提示します。また、瀧が表現する独特の色味や質感は、酒井と同じく、和紙という素材、同じ版を摺り重ねる技法、水性木版の柔らかな物質感と緊張感、深い空間性に起因します。

[関連イベント]
アーティストトーク
日時:3月17日(金)18:00〜19:00

スケジュール

2017年3月15日(水)〜2017年3月21日(火)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
最終日は17:00まで
備考
会期中は休廊日なし
入場料無料
展覧会URLhttp://endeavor.or.jp/mi-lab/lab-archives/gallery/
会場CfSHE Gallery(シー・エフ・シー・ギャラリー)
http://endeavor.or.jp/mi-lab/lab-archives/gallery/
住所〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda B109号室
アクセス東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩3分、東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分、JR秋葉原駅電気街口より徒歩11分
電話番号050-3304-9001
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