二木詩織 + 野口竜平 + 早川真奈 「青春スリーポイント計画」

アートセンター・オンゴーイング

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本展で三人が挑むのは「体験をいかに切り取るか、どう芸術としてみせるか」という問いです。これに対し、野口は「蓄積」、早川は「変換」、二木は「醸成」をすることで応えます。
野口はこれまで《ニューヨーク方面へヒッチハイク》、《感謝!タイヤまつり》、《東京から香川までお金を持たずにリアカーを引っ張って歩く》など、移動にまつわるアクションを多数、多角的に起こしてきました。彼はこれらを内包するフレームを探しはじめていて、それは「芸術探検」という領域の入口を作るという形で結実しようとしています。
本作は、過去のパフォーマンスの断面を並べた空間作品です。野口は、行為の切り取り方と置き方を大切にしており、一つ一つに情報が入っていて、それらの蓄積から生み出される空間と、そこからたちあがるものを体験してほしいと話します。
早川と二木は、展示に先駆け、静岡県沼津市へと旅に出かけました。本展におけるふたりの作品は、この2泊3日の旅から生まれています。
早川はこれまで「文章から音をつくる」という試みを繰り返しおこなってきました。彼女にとってそれは、出来事・体験などを多種のシステムに幾度もかけて変換するということであり、これにより人の感情を排除することで、自らの理想へと近づけていきます。早川の理想とは、行為の事実のみを切り出した、感情の起伏を起こさない世界であり、彼女はそのフラットな世界を穏やかに眺めたいといいます。本作では「二木との旅行」という体験を、絵や立体や文章に変え、さらにカバラ数秘術や二進法を用いて音へと変換させています。未だ納得できたことがないという彼女の試みは、本展後も続いていくことでしょう。
二木は、作品をつくるという行為を、身のまわりから情報を吸収し、時間の経過とともに彼女の中で醸成させることと捉えており、ゆえにその作品は彼女自身を軸に展開されます。本展では、白紙に旅の道筋を線で描きながら振り返る作業を、映像とパフォーマンスの2つの方法によりおこないます。体験を寝かせ、思い出すことで、自身が何に反応するのかを見つめているという二木。線を引く行為は頭の中で歩くことに近く、歩きながら考える様をみせるスタイルは《穴 バケツ》(2014)からの蓄積がうかがえます。このほか二木には、人と内面を共有することについて考察した作品があり、本作においても、コミュニケーションにおける共有の難しさがテーマのひとつとなっています。
三人がそれぞれの体験をそれぞれの手法によって芸術へと昇華させており、これらが一堂に集う今回の展示を、ぜひこの機会に多くの方々にご覧いただければと思います。
[関連イベント]
東京タイヤムーブメントpart4吉祥寺
日時: 9月9日(土) 18:00〜
19:30〜 アフタートーク「路上からうまれたこと、うまれそうなこと、うまれなさそうなこと」
ゲスト: 楠見清(美術評論家)
参加費: 1000円(1drink付き、入場料込み)
Pre Ongoing School
日時: 9月10日(日)13:00〜
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。
料金: 1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様)
トークイベント
日時: 9月10日(日)16:00〜
ゲスト: 保坂和志(小説家)
参加費: 1000円(1drink付き、入場料込み)

メディア

スケジュール

2017年08月30日 ~ 2017年09月10日
月曜日・火曜日は休館

オープニングパーティー 2017年09月02日19:00 から
参加費: 1000円(軽食+1drink+入場料)

アーティスト

二木詩織野口竜平早川真奈

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