石黒昭 「大理石絵画 / Painting of Marble」

LOKO GALLERY

poster for 石黒昭 「大理石絵画 / Painting of Marble」
[画像: 石黒昭]

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石黒昭はこれまで、19世紀のアカデミズム絵画の登場人物を2次元のキャラクターに置き換えた“A Steganographic Romance”や、大理石の表層を絵画とし て極めてリアルに再現する“GRAVITATIONAL FIELD”などのシリーズを通して、“本物とまがい物”、“虚と実”について考察してきました。これらのシリーズで は、“本物”である既存の古典絵画や天然石に対置する“フェイク”として作品が提示されます。再現性への徹底したこだわりから見て取れる“本物”に対するリスペクトは、それが安易なパロディであることを否定し、あえて明確にされた二項対立の構図は、彼の試みが単なるサンプリングや流用とは異なる、周到に設定されたものであることを示しています。彼の“まがい物”が持つ、鋭い観察眼と技巧、膨大な手仕事に裏打ちされた強度を前に、我々鑑賞者の意識は、虚と実の間を行き来しながら、我々が持つ“本物”という概念の不確実さにあらためて気付かされることになるのです。本展では、“GRAVITATIONAL FIELD”の未発表大型作品とともに、その発展形といえる、“Marblesque(マーブレスク)”と題されたシリーズの新作を発表します。前者が大理石の表層の精密な模倣を目指したのに対し、後者では、作家自身の中でうごめく創造への欲求やエネルギーを表現することが意図されています。物質的な外見を画面上に再現することと、作家の創造の源泉を抽象画として表現することはまさに対照的ですが、表と裏の関係にある二つの シリーズを同じ空間に展示することで、石黒が追求する“虚実のねじれの狭間”におけるぎりぎりの表現の姿が浮かび上がることになります。また、双方に共通して用いられている自然の造形美を再現する作画法は、長年にわたりFaux Finishing(大理石模造技法)の職人として活躍した作家の経験によって醸成されたものです。それは制作プロセスの核心であると同時に、 創造の思想的な土台としても機能し、虚実皮膜の追求とともに、石黒の作品世界の重要な構成要素となっています。

メディア

スケジュール

2017年04月07日 ~ 2017年05月06日
日・月曜日と4月29日(土)は休館

オープニングパーティー 2017年04月07日18:00 から

アーティスト

石黒昭

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