poster for 井上洋介 展

このイベントは終了しました。

一九八八年十月渋谷パルコギャラリーで、井上洋介の画集「電車画府」が発行された記念に展覧会がひらかれた。私はその飾り付けを手伝った、手伝ったと言ってもちゃんとギャラリーのスタッフが何人もいて、ただただ私はうしろで飾り付けを眺めていたということである。
まずは作品をキレイに間隔をおいての飾り付けが始まったが、途中まで来て井上洋介は井上洋介のスイッチが入った。私にはそう見えた。少しでも空間があれば井上はそこにはまるような商品を探して飾るように指示をだす。大作のうえでも隙間があればそこにも飾った、挙げ句の果てには小品であっても上の方に空間があれば飾るように指示をした。見にくくてもかまわない、とにかく持ってきた作品は全部飾る、いや掛ける!それは飾るというより掛けるという感じだった。三段掛けはあたりまえ、というのがあの場の井上洋介であった。 私はうしろからそんな井上をとても面白がって見ていたような気がする。こんなのもあるのだ。そしてあの広いパルコギャラリーが、井上洋介の濃密なパラダイスになった。私はあのパラダイスが忘れられない。もう一度あれを見たい。これはあの展覧会が終わった直後からの夢で、井上が亡くなったあとではできないだろうとあきらめていた。でも画集をつくるといういきさつもあって、やることになった。
市川の井上洋介家には沢山のタブローが残されている。できればその全部をお見せする気持ちで、新宿大京町のアートコンプレックスセンターへ運ぶ、そして延べ百メートルもある地下大ホールの壁に掛ける。井上洋介のタブローを掛ける。パルコギャラリーとの違いは、制作年順に並べてほんの少しでも井上洋介というタブロー画家としての全貌をさぐる、といった嗜好である。
トムズボックス 土井章史

会場: B1F artcomplex hall
入場料: 600円(高校生以下無料)

メディア

スケジュール

2017年03月03日 ~ 2017年03月12日 17:00

アーティスト

井上洋介

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use