笠井麻衣子 「梟の眼差し」

YUKA TSURUNO GALLERY

poster for 笠井麻衣子 「梟の眼差し」
[画像 : 笠井麻衣子]

本日終了

笠井麻衣子は、日常の中で目にした風景をもとに自身で物語を作り上げたり、既存の物語の語られえなかった部分を独自に想像して新たな視点を導入したり、近年はとくに物語と絵画の関係性について追求しながら絵画制作を行っています。勢いのある筆触とキャンバスの余白を生かした絵画には、少女や動物、着ぐるみなど、社会的に未分化な存在がモチーフとして登場します。背景と同化するような曖昧な構図と色彩を持って表現された絵画上のイメージは、物語的でありながら抽象的な世界としても表象されています。本展覧会タイトル「梟の眼差し」の梟は、ギリシア神話の女神アテーナーが従えていた梟を指しています。知恵、工芸、戦略を司るアテーナーは、自己の聖なる動物として知の象徴である梟を側らに置いていたと言われています。笠井は「都市の守護女神として崇拝され、あらゆる光景を俯瞰の目で見る女神の傍らで、同じように雲の上から広い世界を眺めていたであろう梟の眼差しのように、日常とは違った角度で物事を捉えようとする試み」としてこのタイトルを採用しています。絵画の制作者として西欧の伝統的な題材を再考する一方で、この梟の視点は笠井が制作する上で重要な見地となっています。笠井は大和絵などに見られる俯瞰的な視点や、花鳥風月を主題とする伝統的な日本美術の観点を絵画の構図として取り入れており、題材として描かれた光景を、伝統的な絵画の永遠性ではなく、時間をともなった物語性へと導いています。また、今回新に登場する石膏像のモチーフは、日本で芸術を学んだ作家にとって馴染み深い存在です。近代芸術の教育の一環としてデッサンの対象でしかなかった石膏像は、西洋絵画の題材と重ね合わされた少女たちと同様に、作家にとっては身近な素材でありながら、文化的にも時空間的にも現代と切り離された出自を持っています。メディアとしても、また題材としても伝統的な対象を別角度から眺めようという笠井の試みは、時間と空間を繋ぎあわせようとする新たな物語性を持つ絵画として立ち現れ、観客に様々な読み解きを与えます。

メディア

スケジュール

2017年10月21日 ~ 2017年11月25日
金曜日: 11:00-20:00

オープニングパーティー 2017年10月21日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

笠井麻衣子

入場料

無料

アートスペースの開館時間

11:00から18:00まで
金曜日は20:00まで
月曜・日曜・祝祭日休館

アクセス

〒140-0002 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F
電話: 03-5781-2525

東京モノレール・りんかい線天王洲アイル駅より徒歩8分、JR品川駅港南口3番乗り場より都営バス(八潮パークタウン行き、品91)「天王洲橋」下車徒歩3分

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