終了した展覧会・イベントです
[画像: S&D1, 2017 / hand cut archival paper / 81.3 x 101.6 cm]

尾関幹人 「静と動」

CLEAR GALLERY TOKYO
終了しました

アーティスト

尾関幹人
近年の尾関の作品やコラボレーションからは切り絵という枠にとらわれることなく、より自由な発想で制作に対してアプローチしているのがわかります。個展に合わせて届いた本人のステイトメントからも心境/作風の変化を伺うことができます。
「静と動。思考停止。相反して、活性化する想像。無意識と意識。生命を司る血液の流れ、静脈と動脈のように基礎として流れる「何か」を紙で産み出します。」
尾関の過去作には一枚の黒い紙から即興的に連続したパイプなどの工業的なパーツが増殖し、最終的にはどこか悲哀に満ちたロボットとして完成がするという一連の具象作品群があります。この時は一枚の紙を切り抜いていくことによって一つの疑似生命体を作ってきましたが、作風が変わるにつれ形状は抽象的になり、切っている紙自体も色がつき、さらに重ね始め、何かの気配をフレームに閉じ込めて描いているかのような意識の変化があったように思えます。
今年に入りフェイスブックの日本社屋用に制作した作品には臓器の様な有機的な形状が幾重にも複雑に絡み合い、全体として一つの塊を構成するものとなりました。尾関の切り絵における身体性の追求もその一つではありますが、振り返ると一貫してある種の「生命力」に彼が惹かれているように思えます。シリーズごとに視点を変え具象的な全体像から顕微鏡を覗いた細胞組織のような抽象的な色合いと形状の絡み合い、そして直近の作品ではまた一歩俯瞰して見た命の単位の様な有機的なフォルムの集合が見られるのです。
今回の個展で尾関は改めて切り絵という技法に向き合い、その可能性を探求いたします。

スケジュール

2017年9月1日(金)〜2017年9月30日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
月曜日・日曜日・祝日は休館、9月23日は開廊

オープニングパーティー 2017年9月1日(金) 19:00 から 21:30 まで

入場料無料
会場CLEAR GALLERY TOKYO
https://cleargallerytokyo.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木7-18-8 岸田ビル 2F
アクセス東京メトロ日比谷線六本木駅2番出口より徒歩2分、東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩8分
電話番号03-3405-8438
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