終了した展覧会・イベントです
[画像: 東松照明「INTERFACE」]

「戦後写真の巨人が永遠に求め続けたもの『INTERFACE - 写真家・東松照明を見る - 』」

FUJIFILM SQUARE
終了しました

アーティスト

東松照明
会場: FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
会期: 第1部 2017年7月1日(土)~8月14日(月)、第2部 2017年8月15日(火)~9月30日(土)
「戦後写真の巨人」と称される東松照明は60年代初頭、「家」「占領」「長崎」などのシリーズで日本の写真界に衝撃を与えました。60年代末からは米軍基地の取材で沖縄に滞在したことが転機となり、同地を撮影した写真集『太陽の鉛筆』(1975)を境に作品制作をモノクロームからカラーへと転換させます。その後もライフワークとして長崎の取材を継続するなど、2012年に他界するまで数々の作品を世に問い、多方面に影響を及ぼしてきました。東松にはもう一つ転機となる重要な出来事がありました。それは1986年に受けた心臓のバイパス手術です。東松は「手術を受けてから、どうしても生命力に関心がいく」と語り、以降の作品には、東松がその経験ののちに見出した新たな視点と世界観が映し出されています。
本展では第1部と第2部に分け、その1986年以降に発表されたシリーズ「プラスチックス」(1988〜1989) と「インターフェイス」(1968〜1996)を展示いたします。第1部で展示する「プラスチックス」は、東松が手術後に東京から移住した千葉県の九十九里浜で撮影されたもので、海岸に漂着したプラスチックの残骸が構成的にとらえられています。第2部で展示する「インターフェイス」は、1966年に「潮間帯」として発表された作品に端を発し、のちに「インターフェイス」というタイトルで新たに発表されたものです。潮の満ち引きにより、海と陸の極端な環境が混じり合うそのエリアには独自の生態系が存在し、東松はその場所を俯瞰で鮮明にとらえています。これらの作品からは東松自身の中に宿る生命力と同時に、その生死すらも超越した哲学が感じられます。展覧会名にもなっている「インターフェイス」とは、本来、二つの領域が接している境界あるいはその界面を意味する言葉で、写真家自身の本質的なテーマとも重なるものです。本展で展示する2つのシリーズにも自然と文明、過去と未来など様々な「インターフェイス」が示唆され、東松の唯一無二の重層的な作品世界が浮かび上がります。

[関連イベント]
「ギャラリートーク」
東松泰子氏(東松照明オフィスINTERFACE 代表)が東松照明の素顔と作品制作について語ります。
日時: 2017年7月29日(土)14:00~/16:00~、2017年9月2日(土)14:00〜/16:00~(各回ともに約30分の予定)
参加費無料、申込不要

スケジュール

2017年7月1日(土)〜2017年9月30日(土)

開館情報

時間
10:0019:00
休館日
年末年始休館
備考
会期中無休
入場料無料
展覧会URLhttp://fujifilmsquare.jp/detail/17070104.html
会場FUJIFILM SQUARE
http://fujifilmsquare.jp/
住所〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン WEST 1F
アクセス都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅8番出口より直結, 東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩5分
電話番号03-6271-3350
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します