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吉川陽一郎 「歩く人」

路地と人
終了しました

アーティスト

吉川陽一郎
今から104年前、1913年(大正2年)の10月16日から22日まで、この『路地と人』のすぐ近く、東京神田三崎町2番地にある画廊『ヴィナス倶楽部』で『生活社主催第一回油絵展覧会』が開催されました。出品作家は、岸田劉生(22歳)、高村光太郎(30歳)、木村荘八(20歳)、岡本帰一(30歳)の同人4人。当時、多くの人は、画廊のなんたるかもよく知らず、芸術のなんたるかもよくわからず、きっと訪れる人も多くはなかったでしょう。高村光太郎はその3年まえの明治43年、日本で最初の画廊『琅玕堂 ろうかんどう』を、これも近くの神田淡路町1丁目1番地に作り、経営不振でたった1年でやめています。百年後のそんな場所に、画廊でもなく、お店でもなく、何ものとも名づけらないようなスペース『路地と人』はあるのです。百年前の出来たての画廊と同じように、相変わらず多くの人は、その何たるかを知らず、訪れる人もちらほらです。でも私は感じます。私の芸術はここにあると。なぜならば、私のつくるものは、どこでもない場所にあるこそふさわしく、誰かが名づけなければ見えてこないようなものだから。そして、そこからきっと誰かが必要とするものが、生まれるにちがいないと確信しています。今回の展示は、1年半まえの、前回の展示『裏無いの小部屋』の déjà-vu を見ることになるでしょう。我が家のトイレを再現し、そこで彫刻を鑑賞する仕掛けとなっています。ぜひ、お一人づつ、中に入って、ゆっくりと『歩く人』を鑑賞してください。

スケジュール

2017年12月2日(土)〜2017年12月17日(日)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開館時間: 13:00-20:00 / 休館日: 12月5日、12日(共に火曜日)
入場料無料
展覧会URLhttp://rojitohito.exblog.jp/237954996/
会場路地と人
http://rojitohito.exblog.jp/
住所〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-15-9 木暮ビル2階
アクセスJR中央総武線水道橋駅西口より徒歩2分、東京メトロ半蔵門線神保町駅A2出口より徒歩8分、半蔵門線・東西線九段下駅5番出口より徒歩8分
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