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辻雄貴 「多(おほ)の森(もり)――Oho no Mori」

LOKO GALLERY
終了しました

アーティスト

辻雄貴
いけばな、建築、デザイン等の領域を横断して活動し続ける辻雄貴が、2016年12月、ニューヨークNeue Houseで行った個展の凱旋展示《多(おほ)の森(もり)――Oho no Mori》を開催いたします。
「多」とは、辻の故郷・静岡県富士川にいたとされる大生部多(おほふべのおほ)に由来します。『日本書紀』によれば、西暦644年、彼は、蚕に似た昆虫を祀ることを広め多くの人々の支持を得るも、やがて秦河勝(はたのかわかつ)に滅ぼされたといいますが、それ以外の詳細は謎に包まれています。
一体、「大生部」とはいかなる集団なのでしょうか? また、「多」という名は何を意味するのでしょう?
辻は、これまで様々な土地の〈森〉へ分け入り樹木や草花を採ることで、その地霊(ゲニウス・ロキ)を抽出した空間を設え、それを芸能の舞台としてきました。
2016年11月には、静岡県富士宮市・倭文(しどり)神社という今やほとんど何も残されていない境内に、紙折りの照明「カガセオ(香香背男)」が配置し、神木の杉を背景にした舞台に樹根と紅葉が生け、そこで古代の先住民を題材とした能《土蜘蛛(つちぐも)》が演じられました。これにより、神社背後の〈森〉に眠る、かつてその土地に居住していたものの滅ぼされた者たちの記憶が一夜限り蘇り、大生部多の面影が幽かに浮かび上がることとなりました。
本個展は、辻が大生部多をめぐって行ってきた〈森〉のフィールドワークの成果です。都市のなかの抽象的なホワイト・キューブの空間に、紙折りの照明「カガセオ」、樹根、花材によって、増殖し続ける生命の彫刻としての「多の森」が現出させることで、そこに再び、多の面影が蘇ります。

スケジュール

2017年1月18日(水)〜2017年1月28日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
日曜日は12:00〜18:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日
備考
休館日: 日曜日・月曜日

オープニングパーティー 2017年1月20日(金) 18:00 から 00:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://lokogallery.com/news/
会場LOKO GALLERY
http://lokogallery.com/
住所〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町12-6
アクセス東急東横線代官山駅北口より徒歩7分、JR渋谷駅南口より徒歩10分
電話番号03-6455-1376
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