廣永(ひろなが)窯は、川喜田半泥子が自邸津市千歳山の登り窯を、昭和21年に現在の長谷山山麓なる閑林池畔の静寂境に移したことに始まります。窯場には半泥子が80歳の時に造られた泥仏堂があり、その10畳の室内の正面にある半泥子の自作像がお客様をお迎えいたします。その自作像とともにお客様をお迎えするのが、厨子の扉の両側に大きく書かかれた「把和遊(How are you)~ 喊阿厳(Come again)」というユーモア溢れる言葉たちです。わたくしども4人は、柿傳ギャラリー様では初めての展示会でございます。半泥子の型や約束にとらわれない自由な精神を原点に、手に取る人の心を優しく癒す器を目指しております。