終了した展覧会・イベントです

「秋の浜口陽三展 カラー・トリップ」

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
終了しました

アーティスト

浜口陽三
銅版画家・浜口陽三(1909-2000)は、西洋の印刷技術であったメゾチントを芸術表現に取り入れ、さらにモノクロであった技法に色彩を呼び起こしました。あざやかな赤いさくらんぼの奥の暗闇によく目を凝らすと、幾重にも色が重なりあっていることに気づかされます。その暗色は、黄、赤、青、黒の四色の版の重なりでできあがっているのです。ビロードのようにも見える暗色のやわらかさや静謐な画面は、国際的に高く評価されました。
しかし浜口は、銅版画の技法だけにこだわらず、リトグラフでの制作も試みています。銅版画では表現できないフラットな色彩をリズミカルに配したその作品は、銅版画での作品と同じモチーフを描写していながら、異なった様相を見せます。浜口の好んで用いたモチーフであるさくらんぼは、リトグラフの多彩な作品の中で、弾みながら歩んでゆくようです。
また、もうひとつの色の冒険として、浜口はシルクスクリーンにも挑戦しています。ポスターの原画として制作された、ただ1点のみの幻の試作品を、本展ではポスターと併せて紹介します。
この秋の展覧会は浜口のリトグラフ作品に焦点をあて、さらに主な制作である銅版画約40点を加えた多彩な構成です。さくらんぼを追いかけて、色の旅をどうぞお楽しみください。

[関連イベント]
銅版画・モノクロームメゾチント体験教室
1回の実習で製版から刷りまで行い、ポストカード大の作品を完成させます。初めての方でも無理なく参加いただける、初心者向けの教室です。
講師: 江本創(アーティスト)
日時: 10月27日(金) 1. 10:30-13:30、2. 15:00-18:00、10月29日(日) 3. 10:30-13:30、4. 15:00-18:00
定員: 各回12名
持ち物: 下絵(サイズ12×7.5㎝)、汚れてもよい服装またはエプロン
参加費: 入館料+1800円(材料費込)
申込: 9月20日(水) 12:00より電話にて受付開始(先着順)
※関連イベントの詳細・お申し込みは公式ホームページをご確認ください

スケジュール

2017年8月26日(土)〜2017年10月22日(日)

開館情報

時間
11:0017:00
土曜日・日曜日・祝日は10:00から
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始・夏期・展示替え期間休館
入場料一般 600円、大学生・高校生 400円、中学生以下 無料
展覧会URLhttps://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20170826-1022/
会場ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
http://www.yamasa.com/musee/
住所〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
アクセス東京メトロ半蔵門線水天宮前駅3番出口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線人形町駅A2出口より徒歩8分、都営浅草線人形町駅A5出口より徒歩10分
電話番号03-3665-0251
関連画像

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