和田礼治郎 「Scarlet」

CAPSULE

poster for 和田礼治郎 「Scarlet」
[画像: 「SCARLET- Door」 2015 wine, tempered glass, brass, stainless steel CO2 ©Reijiro Wada, Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE]

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和田礼治郎の作品は、時代を超越して古今の美術史に源泉を見出し、それは17世紀フランドル絵画およびそれらに繰り返し登場する“ヴァニタス (虚栄) ”の主題から、バウハウス、ランド・アートにまで及ぶようだ。和田作品には前衛芸術からの影響も見受けられる。矩形や菱形といった幾何学形態が特徴的な《Portal Landscape》シリーズは、色彩と形態の関係性について研究を深めたジョセフ・アルバースやマックス・ビルを彷彿とさせる。中に含まれているのは、ワインやブランデーである。壁、ブランデー、額縁の色が三位一体の様相を醸す《MITTAG》(2016) は、静穏さとある種の到達を感じさせる。和田は、果実/ワイン/ブランデーという同一素材の状態変化のうちに、生命の存在様式の段階的な昇華をイメージしている。ワインは、キリストの血の象徴、バッカス神の霊薬といった例が示すように、あらゆる文化において永遠性や生命力に結びついている。作家は《Scarlet》シリーズ、とりわけ《Scarlet Window》(2016) において、この特徴的で深淵な色彩を引き立てている。本作は、《French Window (フランス式窓) 》という言葉遊びが含まれたマルセル・デュシャンの作品《Fresh Widow (なりたての未亡人) 》(1920) を喚起する。ガラス部分を黒い皮で覆ったデュシャンの“見えない”窓は、見ることそのものに問いを投げかける作品である。本作は、これと似たようなパラドックスを提示する。ワインという、時とともに熟成していく液体を内に抱えた和田の窓は、一方で壁に固定され、採光および通風といった本来の窓の目的を果たすことのない、沈黙のオブジェである。
[関連イベント]
オープニングレセプション
日時: 2017年1月21日(土) 18:00~20:00

メディア

スケジュール

2017年01月21日 ~ 2017年02月19日
※土日のみ開廊

オープニングパーティー 2017年01月21日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

和田礼治郎

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