熊倉涼子 + 永井天陽「DI-VISION/0」

TAV GALLERY

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アーティスト

熊倉涼子、永井天陽

熊倉涼子は画家であり、近作の「静物画」（Still Life）シリーズでは、折り紙やペーパークラフトなどの著しく捨象されたモチーフを自作し、それらを写実的に描いています。こうした作品には、塗り絵における蹉跌を模した輪郭線からはみ出す粗雑な筆致が見られ、対象を表面的に捉える志向が表れています。一方、永井天陽は彫刻家であり、信楽焼のタヌキとテディベア、バービー人形とマリア像といった、異なる二つの物体を重ね合わせる「metaraction」シリーズで知られています。二つの対象のあいだに同一性と不和を同時に見る志向は、近作において、モチーフの型に、その写真を圧着することで、形と表層とのずれを強調する方法に発展しています。このように二人は、平面と立体という異なる形式にかかわりながらも、ものの輪郭や表面に対して共通するアプローチをとっています。これを踏まえ、今回の二人展では、熊倉涼子が永井天陽の作品をモチーフに描くというコラボレーションを試みました。

スケジュール

2018年6月29日(金)〜2018年7月16日(月)