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服部憲明 「Draped Correctness 」

スプラウト・キュレーション
終了しました

アーティスト

服部憲明
「ロックは死んだ/パンクは死んだ/ジャズは死んだ」。音楽におけるこのような文脈で言うなら「ペインティングは死んだ」のでしょうか? ゲルハルト・リヒターならずとも、ペインティングはたびたび総括され、またその都度様々な形でアップデートが試みられてきました。特に若い世代の多くのペインターあるいはアーティストにとって、ツールやメディウムの大胆な転換と、イメージを如何に支持体に定着させるかは、今最も重要な関心事のひとつとなっています。日本では少数派ですが、服部憲明は、そうした新しいメソッドの絵画を探求するペインターのひとりで、オーソドックスな絵画から一転、2013年以降は明確な意図を持ってメディウムとツールの方向転換をしています。パソコンはもちろん、工業用のレーザーカッター、UVプリンタなど同時代のツールを用い、それはつまりウェイド・ガイトンなどに象徴される、人間の手を介さない、コンピュータの振る舞いとしてのペインティングです。メディウムをレーザーで焦がす/切る/削る。あるいはプリントした複数のイメージをオーヴァーラップする。再び音楽を例にとれば、服部のペインティングはインダストリアル・ミュージックに呼応する、インダストリアル・ペインティングとでも呼ぶべきなのかもしれません。インダストリアル・ミュージックに限らず、70年代後半に誕生したと言われるアンビエント/ドローン/ミニマル/ノイズなどは、同時代の視覚芸術や身体芸術などと併走していたことから、アート・フォーム・ミュージックと総称されることもあるわけですが、さらに2010年代に入ってからはIDM(Intelligent Digital Music)などとも交配し、日々進化を続けています。服部憲明のペインティングは、まさにこうした同時代のアート・フォーム・ミュージックと実際に多くの共通点が見られるのです

スケジュール

2018年3月30日(金)〜2018年4月28日(土)

開館情報

時間
13:0019:00
日曜日は17:00まで
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://sprout-curation.com/wp/wp/exhibition/noriaki-hattori-draped-correctness/
会場スプラウト・キュレーション
http://sprout-curation.com/
住所〒162-0812 東京都新宿区西五軒町5-1 エーワビル 3F
アクセス東京メトロ東西線神楽坂駅1番出口より徒歩6分、東京メトロ有楽町線江戸川橋駅4番出口より徒歩7分、都営大江戸線牛込神楽坂駅A3出口より徒歩10分
電話番号03-3642-5039
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