ダニエル・アーシャム 「カラー・シャドウ」展

ギャラリーペロタン東京

あと3日で開始

ダニエル・アーシャムは2013年より、現代におけるあらゆる文化的オブジェ ―そのいずれも廃れる宿命にあるもの― を、滅びゆく“遺産” 化させてきました。アーシャムは作品シリーズ「Fictional Archeology」(フィクションとしての考古学)を発展させていく過程で、火山灰、黒曜石、炭粉、紅水晶など天然の物質からオブジェを制作するユニークな鋳造技術を用いた特徴的な彫刻スタイルを確立しました。本展「カラー・シャドウ」では、地質物質、石膏、金属、アーシャム初となるブロンズを用いた鋳造作品が一堂に展示されます。アーシャムは常に一貫して幅広い実践をするとともに、作品と建築との関わりを重視しており、今回展示される作品の一端である子どもらしいぬいぐるみの形をした鋳造作品は、展示スペースでの作品同士の関係性に留意しながら戦略的に配置されます。さらに、ギャラリーの内壁を床から天井まで覆うことで腐食と劣化の様相をまとわせ、建物を含めた空間が一体となった雰囲気を創り出します。

また、アーシャムは今回、新たな視点から一連の新作を発表します。過去の作品であるクッキーモンスター、バットマン、スマイリー・フェイスを用いたオリジナル・ワッペンから引用し拡大して創られた特殊形状壁作品は、目をみはる細密な創りによってこれまで見ることのできなかったディテールを明らかにするのです。アーシャム曰く、「これらの作品は典型的なポップ・カルチャーのアイディアに基づいており、『Fictional Archeology』の作品セレクションと類似しています。これまでも、異文化間においても象徴的かつ容易に認識できる作品をセレクトしてきました。これらの作品は、私としては、ニューヨークやシカゴと全く同様に日本にも存在できるはずだと思うのです」。アーシャムはこの新シリーズを通して、以前の作品にも見受けられる本能的な特性の探求を一歩前進させています。

アーシャムのワッペン作品に見られる色彩のキアロスクーロ(明暗)は、展覧会タイトルの中でもほのめかされているのみならず、作品に新たな広がりを与えています。色覚多様性を持つアーシャムは近年、色覚補正眼鏡「エンクロマ」を使用した経験により色彩の新たな解釈へと導かれました。オブジェ元来の色を削ぎ落とし、単一色に置き換えることで自然と落ちる影は、見たことのないハイパーリアルな光源の錯視を生み出します。こうした作品は、アーシャムが明るい光もしくは非常に薄暗い光のもとでは色の見分けがつかず、スペクトル(色の帯)上の識別が困難であるという自身の体験をもとに着想しました。さらに、今回のペロタン東京での個展を補完する形で、個展「アーキテクチャー・アノマリーズ」をNANZUKA(東京)にて同時開催いたします。同展では「Falling Clock」を除き、ペロタン東京とは異なる一連の作品が展示されます。「Falling Clock」は、シンプルな時計が一方に傾き、壁面から垂れる白布の柔らかな皺のなかにドラマチックに収まっている、ガラス繊維を用いて創られた作品です。ギャラリーの建築そのものと交わり、埋込み型の作品を創り出すアーシャムの手法は、2017年秋にロシア・モスクワの全ロシア博覧センターにて開催された展覧会の作品群と同様に、まるで見る者に語りかけてくるようです。

メディア

スケジュール

2018年05月23日 ~ 2018年06月30日

オープニングパーティー 2018年05月23日17:00 から 20:00 まで

入場料

無料

アートスペースの開館時間

11:00から19:00まで
月曜・日曜・祝祭日休館

アクセス

〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F

都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅1a、1b、3番出口から徒歩2分

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