終了した展覧会・イベントです
[画像: 小野寺玄 「炭化象嵌蝶文鉢」(径46×高さ13㎝)]

「小野寺玄とゆかりの作家 - 少年のような純真さを持って - 」展

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

小野寺玄
津軽海峡を越えると生態系が変わり、風景も一変します。陶芸家・小野寺玄さんは北海道釧路市出身。小野寺さんの育った釧路は、東北海道最大の炭鉱都市です。のちに小野寺さんは「ぼくの作品の中の白は雪で、黒は炭鉱にあるズリ山の黒です」と語っています。小野寺作品の原風景が、そこにあります。高校卒業後、東京の文化学院美術科に入学、同時に西村伊作院長の陶芸研究室の助手を務めながら陶芸を学びます。卒業後は北大路魯山人に師事し、さらに陶芸技術を磨きました。62年、神奈川県大磯に「潮音窯」を築窯、独立にあたり土を探して全国各地を歩きます。1972年に石川県能登半島の珠洲古窯と出合い、燻し焼(炭化焼成)の研究に没頭、黒灰色中心の珠洲焼を白く焼き上げることに成功します。そして黒・灰色・白と微妙に変化するグラデーション表現の方法を確立します。77年に第4回日本陶芸展で文部大臣賞を、83年に第7回日本陶芸展で最優秀作品・秩父宮賜杯を、また同年、日本陶磁協会賞を受賞します。2008年に日本伝統工芸展に出品した「炭化練上花生『連峰』」が宮内庁買上げとなり、2014年にアメリカのオバマ大統領が来日した際、天皇陛下より「炭化練上花生『連峰』」が贈られました。今展は、2016年に亡くなられた小野寺さんの遺作展です。代表作である炭化練上の花生や炭化象嵌の鉢などが並びます。また、交友の深かった8名の工芸作家の作品も友情出品されます。
[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 9月2日(日) 14:00〜
講師: 森孝一(美術評論家)、鈴木三成、和田的

スケジュール

2018年9月1日(土)〜2018年9月9日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/exhibitions/587
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
関連画像

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