終了した展覧会・イベントです

トークイベント 「クラーナハの誘惑、ふたたび - 森村泰昌とユディトを語らう夕べ - 」

国立西洋美術館
終了しました

アーティスト

森村泰昌、新藤淳
国立西洋美術館が2018年度に購入したルカス・クラーナハ(父)《ホロフェルネスの首を持つユディト》のお披露目を記念して、現代アーティストの森村泰昌さんをゲストにお招きし、クラーナハの「ユディト」の魅力について、当館主任研究員の新藤淳と対話しながら語っていただきます。16世紀前半のドイツ・ルネサンスを代表する画家クラーナハは、聖書や神話のヒロインたちを蠱惑的に描きだした絵画の数々によって知られています。なかでもユディトは、この画家の芸術の中核をなしたテーマにほかなりません。このたび国立西洋美術館が購入した板絵は、現代において入手しうる彼の「ユディト」としては、実質的に最後の一枚ともいえるものでした。小ぶりながらも保存状態や来歴に恵まれ、最盛期のクラーナハの女性像に特有の、デリケートかつ緊張感ある「誘惑」を放っています。一方、日本の現代美術を代表するアーティストのひとりである森村泰昌さんは、過去にクラーナハのユディトに「なろうとした」経験をお持ちです。多数の絵画や映画のイメージに身を投じたセルフ・ポートレイトを生みだしてこられた森村さんは、クラーナハのユディトになりきった《Mother》と題した連作を1991年に発表されました。クラーナハのユディトに「なる」ことーーそんなことを本気で考えたひとは、日本には森村泰昌ただひとり、いや、世界広しといえど、他にはいないかもしれません。森村さんのアートは、ご自身の身体とそのイメージの変形を通じて、そのつど新たに上演される「美術史」です。2016-17年の「クラーナハ展ー500年後の誘惑」にもご出品くださった森村さんとともに、国立西洋美術館のコレクションに新しく仲間入りしたユディトの「誘惑」に迫ります。
会場: 講堂
定員: 130名、当日18:00より整理券を配布
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2018年11月30日(金)

開館情報

時間
9:3017:30
金曜日・土曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌平日休館
年末年始休館
入場料無料
会場国立西洋美術館
https://www.nmwa.go.jp/
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
アクセスJR上野駅公園口より徒歩1分、京成線京成上野駅正面口より徒歩7分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)