終了した展覧会・イベントです

原田裕規 「心霊写真 / ニュージャージー」

Kanzan Gallery
終了しました

アーティスト

原田裕規
本展は、原田が2012年に行った「心霊写真」展(榮龍太朗との共同企画)、2017年に行った「作者不詳」展に続く「写真シリーズ」の総集編に位置付けられます。展覧会場では、それぞれ異なるタイムラインに属する2つの展示が並走するように、全体は「心霊写真編」と「ニュージャージー編」で構成され、イメージの周りを囲い込む2つの時間を往来するような体験が得られるでしょう。
「心霊写真編」では、原田が様々な場所で「発見 found」した心霊写真が、その手法自体を「ひけらかす」ように展示されます。「ニュージャージー編」では、原田がニュージャージーに赴いて撮影した写真を「自ら発見したもの found-photo」と思い込み、撮影者の気持ちを想像して書いた「通信」を添えることによって「架空の作者」を立ち上げることが試みられます。
このような方法で展示が行われるのはなぜでしょうか?原田はこの展覧会を実現するにあたり、ニュージャージーで滞在制作し、日本国内でおよそ1年間にわたり古物商や産廃業者として写真を収集してまわりました。その結果、数千枚の写真を手にした原田が直面したことは、キャプションが付随しない写真を見ることの困難さでした。誰が・何を・なぜ撮ったのかもわからない膨大なイメージに囲まれたとき、そこには強迫観念に近い不安感が生み出されたのです。しかし、かたやそこに「記念写真」「芸術写真」「心霊写真」などといった認識のフレームが与えられた途端に、その困難が忘却されてしまうことにも気が付きました。そこで、自ら撮影した写真に向けられた眼差しを囲い込む「愛着」についてさえも疑いの目を向けるようになり、しかしその愛着をぎりぎり捨てきることもできない状態に「宙吊り」になることを選択し、これら2つの時間が並走するような展覧会が実現しました。
本展の開催にあわせて、作家にとっては初となる「写真集作品」も会場で発表・予約販売されます。
[関連イベント]
ゲストトーク/ 中尾拓哉(美術評論家)
日時: 3月31日(土)19:00-20:30
ゲストトーク/ 三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)
日時: 4月7日(土)16:00-17:30

[同時開催]
原田裕規「回顧展」
日時: 3月23日(金)〜4月15日(日)
会場: コ本や honkbooks
ゲストトーク: 飯盛希、上崎千、その他ゲストを予定

スケジュール

2018年3月9日(金)〜2018年4月8日(日)

開館情報

時間
12:0019:30
日曜日は17:00まで
休館日
月曜日
備考
開館時間: 12:00〜19:30、日曜日は17:00まで

オープニングパーティー 2018年3月9日(金) 17:30 から 19:30 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://kanzan-g.jp/yuki_harada.html
会場Kanzan Gallery
http://www.kanzan-g.jp/
住所〒101-0031 東京都千代田区東神田1-3-4 KTビル2F
アクセスJR総武線馬喰町駅2番出口より徒歩3分、都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩5分、東京メトロ日比谷線小伝馬町駅2番出口より徒歩5分、都営浅草線東日本橋駅A1出口より徒歩6分
電話番号03-6240-9807
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