道源綾香は、多摩美術大学大学院を修了後、三菱商事アートゲートプログラム、「UN SEUL GRAIN DE RIZ〜一粒の米」展ピュブリック賞受賞、cocca 「ROSE」展では、デザインされたワンピースのイラスト画を描くなど、さまざまな展覧会に参加し、幅広いジャンルで活動をしている。初期の作品は風景画、ただし人物の背景になる背景をキャンバスに描いている。そして近年、この背景をメインに、誰もいない風景を発表。存在していたであろう者の気配を残しつつ、森や草、小道を描き、独特の湿度を放つ作品に仕上げている。独自の配色と幼い時から興味のある気配に焦点をあて、風景の中からも見られている不思議な感覚を体験することになるであろう。制作を初めて10年となるこの年に、あらためて蓄積された記憶と感情を画面に。油彩作品10数点の予定。