伊原乙彰「描き続けるということ Ⅲ」

art space kimura ASK?

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アーティスト

伊原乙彰

絵を描き終わったあと、何故こんな形に、色になったかをいちいち言葉にしてみても、余り意味がないのではないか、一応作品が出来上がった時、自己採点のためというか、確認のためにいろいろ言葉を使って説明するより、陳べられた作品を実際に見て頂ければそれで充分だと思うようになって来た。プレスや批評家の方々に具体的に何故こんな絵を描いたかを説明しお知らせする必要であるのは当然だが、若いうちはそれも仕事の一つとして出来たが、芸大一期生、90才近くなってみると申し訳ないが、描くだけで手一杯というのが、現実だ。仕事は体力があるうちは何とか続けて行けるが、言葉で説明をと云われると、うまく出来なくなって来た。ただ今回描き上げてみると少しずつだが何かが変化して来たことを感じる。私事ながら家内を亡くしたことも一因かも知れない。兎に角陳べてみて、皆様に御覧頂いたところから次のステップへと話が進んで行くことを、願っている。

スケジュール

2018年11月5日(月)〜2018年11月10日(土)