小野祐次 「Vice Versa – Les Tableaux 逆も真なり− 絵画頌」

シュウゴアーツ

poster for 小野祐次 「Vice Versa – Les Tableaux 逆も真なり− 絵画頌」
[画像: 小野祐次, Claude Monet, Impression, Soleil Levant, 2014, Gelatin silver print, 89.5×112.5cm, ed.12]

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本展覧会は、小野が1995年に着手して以来撮影を重ねてきたタブロー(Tableaux)シリーズの最近の成果までを披露する12年ぶり(東京では14年ぶり)の個展となります。タブローシリーズは、ルネサンスから印象派までの絵画を被写体に、美術館に注ぎ込む自然光や微かな蝋燭の明るさの元で、「可能な限り時間を遡り、当時の画家たちと同じ条件に身を置いて」撮影することを徹底して行っています。そこに現れるのはオリジナルの絵画とはかけ離れた、判然としないイメージです。時に本来脇役であるはずの額装が主役になり、絵画の掛けられた空間や空気そのものまでが取り込まれ、小野が被写体と対峙した時間が集積となって静かに現前しています。人工の光が登場する以前の画家たちの作品から、アトリエの外に出て大気や光、時間の移ろいをキャンバスに捉えようとした印象派の画家たちの作品まで、16世紀から18世紀にかけての絵画をモチーフに、写真芸術家としての小野は、写真でしか成し得ない表現を長年追い求めてきました。印象派誕生以前の19世紀に、当時の写実絵画の画家たちにその地位を奪われ取って代わられるという危機感を抱かせた写真という技法。小野はこのタブローシリーズによって、絵画史と写真史の歴史的な交差を作品化するという壮大な物語を実現しているように思われます。小野の「光」に対する考え方は、もうひとつの仕事であるルミネソンスシリーズ(2005〜)との対比において顕著に感じることができます。ヨーロッパの歴史的な宮殿や城などに吊り下げられているシャンデリアを撮り続けているこのシリーズでは、より厳密にはシャンデリアそのものではなく、それを形作っているクリスタルの連なりに照明を当て、光の集合体を印画紙に捉えています。全く異なる光の扱い方をしたこの二つのシリーズが現在の小野の仕事の核となっています。「光が描き出した"もうひとつの絵画"」と言えるこのシリーズは、小野が敬愛する画家たちと時代を超えて交歓した証でもあり、また絵画史に対する一撃とでも言うべき行為とその結果と言えるのではないでしょうか。
[関連イベント]
1. 小野祐次「Vice Versa – Les Tableaux」開催記念アーティストトーク
日時: 12月12日(水) 17:30〜19:00
ゲスト: 青柳正規(東京大学名誉教授、山梨県立美術館館長)
2. 小野祐次×フクヘン。鈴木芳雄トークショー
日時: 2019年2月1日(金) 18:30〜20:00 / 開場 18:00〜
ゲスト: 小野祐次、鈴木芳雄
要事前申し込み
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

メディア

スケジュール

2018年12月12日 ~ 2019年02月02日
12月28日〜1月7日は休館

オープニングパーティー 2018年12月12日19:00 から 21:00 まで

アーティスト

小野祐次

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