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木戸涼子 「#おやつのじかん」

ギャラリー キドプレス
終了しました

アーティスト

木戸涼子
ギャラリーキドプレスでは、2018年10月20日(土)から11月18日(日)まで、テンペラと油彩を素材とし、顔料が持つ発色の美しさと、マチエールの微妙なニュアンスを大切に描き出す、木戸涼子による「#おやつのじかん」展を開催いたします。本展では、今年制作された10点あまりの新作絵画が展示されます。1980年代より活動を開始した木戸涼子は、近年では個展形式で作品発表を続けてきました。風にそよぐ花びらで縄跳びをするかのように天高く舞う穏やかな人物が描かれた作品「花とび」をはじめ、柔らかな花々、軽やかな風、温かな笑顔の人物とともに瑞しい色彩に彩られた世界が描き出された『春へのまなざし』展(2009年)。また、まるで空中を飛ぶように遊んでいる二人の作品「雲梯」や、どこかの天空での物語のワンシーンのような作品「たかおに」等が出品された『雨ときどき笑って』展(2012年)にて絵画を発表しています。作品における作家の視点はいずれも、移り変わる季節や天気のように、日々繰り返されるさりげない日常の中に向けられています。 そして、『コンセプト偏重にはならずに、誰もが感じることを見出し、心にとめたことを描きたいと思っている』と語る木戸は、2010年代に入り自らの絵画のアイデンティティを新たに模索し始めます。テンペラという古典的な技法は細部描写に適し、また油彩を混合することで透明感のある色面とテンペラの白を用いた色彩の階調が美しく表現できます。そのテンペラ画独特の風合いは、時としてノスタルジックな儚い感覚をも呼び起こします。誰もが見たことのあるモチーフでありながらもただそれを写し取る、というよりは彼女の中で一度味わい遊び心が加わったイメージとなり『こんな絵はどう?』と非日常の一コマを密かに語りかけるような絵を描き留めているようです。今回は、日々の暮らしの中から、食べられてはすぐに消えてしまう、愛してやまないと言う“おやつ”に着目し、創造性に富んだ作家にとってよりリアルなものを描き出しました。本展出品作品の宙に浮く粒チョコレートのアポロ、よそいきなラムネ、いちごのかき氷のミルクがかかる光景はよくみると鳥や人が潜み…。おやつという物体の描写のリアリズム絵画でありながらも木戸のエスプリが効いた“おやつのじかん”が始まります。この特別な時間は、私たちの日常を愛らしくそしてほっとさせてくれるのではないでしょうか。本展を通して、古典技法のテンペラを用いながら現代の日常を要素に創り出す、木戸涼子の世界観を是非お楽しみください。



スケジュール

2018年10月20日(土)〜2018年11月18日(日)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、火曜日
備考
最終日は17:00まで

オープニングパーティー 2018年10月20日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場ギャラリー キドプレス
http://www.kidopress.com/
住所〒102-0074 東京都千代田区九段南3-3-3 ヨコヤマビル 1F
アクセス都営新宿線・東京メトロ南北線・有楽町線市ヶ谷駅A4出口より徒歩6分
電話番号03-5817-8988
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