上田暁子「風穴」

YUKA TSURUNO GALLERY

poster for 上田暁子「風穴」
[画像: 上田暁子「ページ違い / Beyond Pages」 2017]

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時間や音楽、人の行動や思考、状況の揺らぎ、芽吹いては枯れる植物など、刻一刻と変わり続ける出来事への関心、つまりは生きている中で絶え間なく感じ続けている流動的なリアリティを絵画においてどのように表現し語ることができるのか − このように考える上田は、再現や表象としての絵画ではなく、何かの事象が変質・変容していく過程やその瞬間、あるいはその成り行きとして現れてくるような絵画のあり方に関心を寄せています。作品ごとに多彩なスタイルや筆致を持ち合わせる画面は下絵を決めずに描き出され、一つ一つの筆づかいが次の質や色を導きだし、その時々の上田の思考や興味に合わせて制作が進められています。絵画全体へと広がっていくその連続した行為は、絵画内部に流動的な時空間を作り出し、揺らめくような気配が立つ幻想的で断片的な物語の世界が紡ぎだされています。様々な生き物が登場したり画面上に異なる質感や要素が交錯したりするその世界観は、部分ごとに異なる想像力を掻き立て、絶えず移り変わりゆく世界のあり方を彷彿とさせます。
上田はそのような自身の制作を振り返った時に、「壁に風穴があき、そこから新しい風が吹き込むことが契機となり静止していた室内に流れや動きが生まれその時空が変化していくイメージ」が浮かんだと言います。本展のタイトル「風穴」はこのイメージに由来しており、上田の制作に対する考え方を表しています。
また、このような姿勢は、上田がパーカッショニストの山㟁直人との出会いをきっかけに始めたパフォーマンスプロジェクト「EN ROUTE」(仏語で「道の途中」の意)にも通底しています。このプロジェクトは、2013年に二人のセッションとして山㟁のパーカッションの演奏を聴きながら上田が一枚の絵を描き出すという実験的な取り組みから始められた即興で絵画制作空間を作り上げるパフォーマンスです。二回目以降は観客を招いたパフォーマンスイベントとして続けられ、音楽家やダンサーなど様々なパフォーマーをゲストに編成を変えながら、同じ一枚の絵画の上に色を重ねてきました。これまでパリ、小諸、横浜など各地で行われ、本展のオープニングでは第七回目となるパフォーマンスイベントを行い、そこで新たに塗り重ねられた絵画は展覧会の一部として展示される予定です。

[関連イベント]
パフォーマンス:1月20日(土)19:00 -
ピアノ:矢部 優子
ダンス:Margatica
パーカッション:山㟁直人

メディア

スケジュール

2018年01月20日 ~ 2018年02月17日

アーティスト

上田暁子

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